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コンテンツ内容の自動検知が一気に実用化へ
2017年12月6日 12:00
AIによる自動検知にまつわる話題が同時期に報じられている。まとめサイトであるNAVERまとめでは著作権違反の画像、ヤフオクでは不正出品、フェイスブックでは自殺をほのめかす投稿を検知するという。
こうした分野では、これまで人海戦術で対応することが多かったわけだが、いよいよAIによる対応が実用的なレベルに達したといえそうだ。こうした著名サイト以外でも、消費者参加型メディアにおいては本質的に類似した問題があり、これらの先行事例の実績が明らかになれば、他の分野へ応用が広がっていくことだろう。
また、Gunosyと豊橋技術科学大学はいわゆる「釣り記事」を見分けるアルゴリズムの共同開発を表明した。こちらはAI的な技術だと説明されていないが、ソフトウエアでコンテンツの検知をする試みとしては注目すべきだ。クリックされることだけを目指して、読者の関心をあおるだけの内容がないコンテンツが氾濫することは社会的にも問題となったり、フェイクニュースの温床にもなったりしかねない。デジタルメディア産業の健全な発展のためにも適切な技術開発は必要と思われる。
ニュースソース
- 「NAVERまとめ」に著作権管理「Lisah」と作成者の経歴公開「オーサーランク」を導入[Web担当者フォーラム]
- ヤフオク!が不正出品の排除にAI、信頼性でメルカリに対抗[ITpro]
- Facebook、自殺を示唆する投稿をAIで検知へ[CNET Japan]
- 画像の登録だけでAIが不正利用を検知--「NAVERまとめ」が著作権管理システムを導入[CNET Japan]
- Gunosy、“釣り記事”見分けるアルゴリズム開発へ[ITmedia]