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AIへと傾注するAWSの新技術
2017年12月5日 12:00
米Amazon.com傘下のAWSは現地11月28日から、ネバダ州ラスベガスで年次イベントであるre:Invent 2017を開催した。そこではさまざまな新たなテクノロジーが発表された。現地メディアを中心に、それにまつわる記事を下記のニュースソースにまとめて掲載をした。
発表された主な技術はいわゆる人工知能に関するものである。特に興味深いものとして、同時に100人の人物を検出する顔認識技術である。例えば、スタジアムのスタンドを撮影した画像の中から、特定の人を認識することができるようになるとするなら、もはや「人ごみに紛れる」という言葉は死語になるかもしれない。もちろん、犯罪捜査などには有効だとは思うが、そろそろプライバシー問題も検討する時期に差し掛かるつつあると思う。また、音声のテキストへの変換、感情抽出、翻訳のサービスはその質が気になるところだ。これまでも各社が「できる」と宣伝しつつも、実際には満足のいく品質を達成できなかったことが多いが、現在はどの程度まで実現したかという点だ。日本語対応はこれからということなので、今後に期待をしたい。
さらに、スマートアシスタントであるアレクサのエンタープライズ版となるアレクサフォービジネスを発表した。でも映像を見ると、スケジュールの管理や会議室の予約などが行えることがわかる。これまで、アマゾンのアレクサとグーグルのホームの違いは、主な事業によって両者が保存しているユーザー情報の特徴から、アレクサが消費者向け、グーグルがビジネスに比較的適合しているとも言われていたが、今回の製品によって、アレクサがビジネス分野へも拡大をしてきた。
ニュースソース
- 音声に慣れた後はもう戻れない--AWS re:Invent基調講演[ZDnet Japan]
- 「Amazon SageMaker」発表、機械学習モデルの構築や訓練を容易に[CNET Japan]
- Amazon Web Servicesの顔認識がアップデート、関連する100人の人物検出も可能に[The Bridge]
- Amazon、職場用「Alexa for Business」、米国で提供開始[ITmedia]
- AWS、AI採用の音声/テキスト変換、感情抽出、翻訳サービスを発表[ITmedia]
- AWS、機械学習による脅威検知サービス「GuardDuty」を正式提供[ZDnet Japan]
- アマゾン、深層学習向けビデオカメラ「AWS DeepLens」を発表[CNET Japan]
- Amazon、re:inventカンファレンスでグラフDB、Neptune発表[TechCrunch日本版]
- Amazon AWSがIoTデバイスのセキュリティモニタリングをサービスとして提供[TechCrunch日本版]
- Amazonが基本的なIoT機器のためのリアルタイムOS(Amazon FreeRTOS)を発表[TechCrunch日本版]
- AWSがIoT専用のデータ分析ツールAWS IoT Analyticsをローンチ、機械学習にも対応[TechCrunch日本版]
- 簡単にVR/ARコンテンツを作成できる「Amazon Sumerian」発表[CNET Japan]