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ワールドワイドウェブ29歳の誕生日に発明者が語ったこと

 3月12日はワールドワイドウェブ(WWW)が発明されて29回目の記念日である。それに合わせ、発明者であるティム・バーナーズ=リー氏が[メッセージ]を公開したことが報じられている。

 ティム・バーナーズ=リー氏はそのなかで、人類の半分がインターネットに接続された環境になったことは重要なできごとではあると同時に、残りの半数に対するデジタルデバイドの解消がつぎの重要な課題であるとしている。さらに、SNSなどを運営する少数の巨大メディアプラットフォームに力が集中してしまった結果、その上でのフェイクニュースが社会的な緊張を煽ったり、選挙に介入したり、個人データの搾取へとつながっていることも指摘している。

 こうしたウェブの将来への脅威に対処するために、これまでにもまして、さまざまな分野からの英知を集め、議論を深めていこうと締めくくっている。

 いまや、日々、空気のように使っているインターネットのサービスが提供されているワールドワイドウェブという基盤は、特定のIT企業によって提供されている「商用情報サービス」としてではなく、公共性の高い社会インフラであるということに対する理解をさらに深める必要があるということを示唆しているものといえよう。

ニュースソース

  • The web is under threat. Join us and fight for it.(原文)[WWW FOUNDATION
  • ウェブの生みの親バーナーズ・リー氏、巨大企業のインターネット支配に警鐘[CNET Japan
  • ネット「兵器化」の恐れ、ソーシャル規制をWWW設計者が訴え[ロイター

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