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鳥取銀行、「クラウド会計ソフト freee」ユーザー専用のネットバンキングサービス

 クラウド会計ソフトなどを提供するfreee株式会社は29日、株式会社鳥取銀行との業務提携を発表した。freeeのユーザー専用のインターネットバンキングサービスを鳥取銀行が提供するなど、地方創生と地域経済の活性化を目的とした共同の取り組みを進めていく。

 鳥取銀行のインターネットバンキングサービス「とりぎん砂丘ダイレクトサービス」上で、「freee提携プラン」を提供する。「クラウド会計ソフトfreee」とのデータ連携に必要な機能のみをパッケージ化したもので、初期設定に迷うことなくインターネットバンキングを導入し、クラウド会計ソフト freeeの利用を開始できるとしている。

 クラウド会計ソフト freeeでは、インターネットバンキングの口座のデータを自動で取り込む機能により、面倒だった入力作業の手間を大幅に削減できるが、freeeが5月に実施した調査では、法人事業所の56%がそもそもインターネットバンキングを利用していないことが分かったという。鳥取銀行のfreee提携プランは、金融機関がクラウド型会計ソフト向けに行う施策としては国内初であり、インターネットバンキングの手続きの煩雑さを解決するとしている。

 両社ではこのほか、会計事務所向けの勉強会やNPO支援団体との連携なども行い、山陰地方の地域地域事業者におけるバックオフィス業務のIT化を支援していく考えだ。