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「OCN」が20周年、128kbpsの常時接続を当時破格の月額3万8000円で提供開始、バックボーンは60Mbps

20周年記念コンテンツ「OCN20年の歩みとこれから」

 「OCN」が25日、20周年を迎えた。OCN(Open Computer Network)は、会社分割前の日本電信電話株式会社(NTT)が1996年12月25日に提供を開始し、1999年にNTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)へと引き継がれたインターネット接続サービス。NTT Comでは、20周年記念コンテンツとして「OCN20年の歩みとこれから」を公開。OCNおよびインターネットの20年の歴史を振り返るとともに、インターネットの未来について語っている。

 1996年当時のインターネット接続サービスは、「ダイヤルアップ接続」方式が一般的。インターネットを利用するたびにISPのアクセスポイントへ電話回線を通じて接続し、利用が終わったら切断するスタイルで、利用料金も接続した時間に応じて課金される従量制や、時間帯限定の定額制が多く、完全定額制のサービスはなかったという。

 一方、現在では当たり前になっている常時接続サービスは、月額10万円を超える高価なサービスだった。そのような時代に、当時としては破格の月額3万8000円で常時接続できるサービスとして、128kbpsの「OCNエコノミー」が登場。「インターネットを利用するハードルを一気に押し下げた」としている。

 現在では最大1Gbpsの常時接続サービスが月額3600円(OCN 光 マンションタイプの料金)で提供されており、「常時接続の価格は20年前の10分の1よりも安く、回線速度(理論上の最高速度)は約7800倍に向上している」という。

 バックボーン回線の容量も、当時の約60Mbpsから、現在では約4500Gbpsに増えている。

常時接続サービスの月額料金と回線速度の比較
OCNのバックボーン回線容量の推移