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新国家資格「登録セキスペ」、初回登録者4172名の登録者情報が公開

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、2016年10月24日から2017年1月31日まで登録申請受付を行っていた新国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の初回登録者4172名の登録番号、氏名、勤務先などを含む登録者公開情報のPDFを、IPAのウェブサイトで公表した。

 登録セキスペは、「情報処理技術者試験」の「情報セキュリティスペシャリスト(SC)試験」をベースに、新たに設置された国家資格。2016年10月に改正されたサイバーセキュリティ基本法では、サイバーセキュリティ確保のための事業者や利用者による取り組みが規定されている。こうした取り組みに対し、必要な情報の提供や助言を行ってサイバーセキュリティの確保を支援する資格となる。

 初回申請の対象者は、前身のSC試験と、SC試験の前身「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の合格者。登録申請には、登録手数料(1万700円)と、税法で定められている国家資格の登録免許税(9000円)が必要で、4175名が申請を行っていた。

 4172名の初回登録者は、男性が94.6%、地域別では関東地方が約7割を占め、平均年齢は40.5歳。登録者は、資格名称、およびロゴマーク(登録番号を併記)を名刺、ビジネス文書、論文などに掲示可能となる。なお、登録者の所属組織・企業がロゴマークを使用する場合は、利用申請書をIPAに提出する必要がある。

 登録セキスぺの資格継続には、年1回の「オンライン講習」(6時間)と、事例に基づいたケーススタディによる20~30人の「グループ演習」(6時間)の受講(いずれも有償)が義務付けられており、IPA理事長名の登録証と講習受講計画が送付される。

 なお、10月1日付で登録が行われる次回分の申請受付が、2月1日より開始されている。締め切りは7月31日。対象者は、SC試験と、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験合格者のほか、4月16日に実施される登録セキスペ試験の合格者となる。登録セキスペ試験の受験手数料は5700円で、出題内容や範囲は前身であるSC試験と同様のものになる。