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メディアドゥ、Lunascapeを3億7900万円で買収、ブラウザーに電子書籍機能を実装

 株式会社メディアドゥは6日、Lunascape株式会社を3億7900万円で買収し、子会社化することを発表した。今後、電子書籍配信機能やAIを活用した文書の要約機能を共同開発。Lunascapeより6日にアルファ版が提供されたばかりのウェブブラウザー「Lunascape Phoebe」に実装するという。

 Lunascape社長の近藤秀和氏は、2004年に未踏事業のスーパークリエータに認定されているほか、ウェブブラウザー「Lunascape」は2005年「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

 一方のメディアドゥは、電子書籍コンテンツ、コンテンツ用データベースと配信インフラ「md-dc」、電子書籍ストア構築システム「MDCMS」、電子書籍ビューアーアプリなど、電子書籍の販売や流通に必要な要素をすべて提供できる体制を整えている。

 メディアドゥは子会社化について、メディアドゥの持つサーバーやネットワークといったバックエンドの技術に加えて、エンドユーザーに近いフロントエンド領域の技術強化も目的に挙げている。また、IDPF(国際電子出版フォーラム)とW3Cの統合により、今後はパッケージとオンラインの融合が進むことを予想した上で、その状況下では電子書籍のインターフェースとしてのウェブブラウザーの重要度が増すとしている。

 その上で、ブラウザーの枠を超えた次世代のコンテンツリーダーを視野に入れ、AIやIoT、ブロックチェーンといった先端技術を取り込んだ研究開発について、幅広く対応していくとしている。