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Let's Encrypt、ワイルドカード証明書を2018年1月より無料提供

 Let's Encryptは、ワイルドカード証明書を2018年1月より無料で提供することを発表した。

 ワイルドカード証明書は、1つの証明書で複数のサブドメインをSSL暗号化できるもの。任意の数のサブドメイン(例えば*.example.comなど)で利用できる。

 ワイルドカード証明書は、今後予定されているACME v2 APIエンドポイントを通じて提供される予定。ACME v2はIETF標準で、現在提供しているACME v1プロトコルAPIエンドポイントに追加されるという。

 ワイルドカード証明書の提供当初は、DNSを使用したベースドメイン検証のみをサポートするが、追って追加の検証オプションが検討される可能性があるとのこと。

 Let's Encryptは、認証局としてドメイン名の所有者に無料でサーバー証明書を発行することで、SSL/TLSによるHTTPの暗号化(HTTPS)を誰でも行えるようにするもの。証明書の発行やインストール、更新などのプロセスは自動化されている。

 2015年9月に限定のベータサービスとして運用を開始して以来、4700万ドメインに対してDV証明書とその管理APIを自動発行により提供。HTTPSの普及を促進してきた。

 Let's Encryptは今回のワイルドカード証明書の提供について、ウェブにおけるHTTPSの進展を加速させるのに役立つとしている。