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カスペルスキー、中学生向けのカード式ネットセキュリティ教材を無償公開、怪しいアプリやウェブサイトの見分け方を学習
2017年10月19日 06:00
株式会社カスペルスキーは18日、情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」の無償ダウンロード提供を開始した。対象は主に中学生としているが、小学校高学年、高校生も利用できる。
中学生のスマートフォン利用率が高くなるものの、ネットセキュリティの具体的な指導を教育現場で実践できていないのが現状だという。そこで、怪しいウェブサイトやアプリの見極め方法などについて、子どもたちが自ら考えて判断できることを目的とした教材を、カスペルスキーと国立大学法人静岡大学塩田研究室が共同開発した。
学校の1コマの授業(50分)で実施できるように教材一式が用意されている。生徒にはカード(1組5枚、アプリ編とネット編の2セット)のほか、ワークシート、カード台紙を用意。教員には教材指導案、説明スライドが用意される。
生徒が使う各カードの表面には、インターネット利用時に身近で起こり得る状況が記載され、裏面にはその具体的なスマートフォン画面が提示されている。生徒はその画面内容が怪しいかどうかを判断し、グループでディスカッションを行う。教員は説明スライドに沿って、カードごとに記載された気を付けるべきポイントを説明しながら答え合わせを行う流れとなる。
また、ワークシートには個人情報が流出した場合にどのようなトラブルが起きるかを考えさせる項目があり、生徒は授業を通してインターネットを安全に利用するための判断力を身に付けることができるとしている。さらに、OSを常に最新の状態にすることや、セキュリティ対策ソフトを利用する重要性についても学べる。