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悪質な詐欺サイトに騙されないために気を付けたい6つの注意点

 一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(Japan Cybercrime Control Center:JC3)は21日、ショッピングサイトに偽装した悪質な詐欺サイトやフィッシングサイトを見分ける6つの方法について公開した。

 これらのサイトには、代金を支払っても商品を発送せず、会員登録時の個人情報や決済時のクレジットカード情報などを盗み取るものがある。

ドメインおよびURLアドレス

 サイトの誘導元URLはSEOなどの手法により、正規サイトに紛れて検索結果の上位に表示されていることがある。自分が意図していない偽のショッピングサイトなどに自動的に転送されていないか、URLをチェックする必要がある。特に、誘導先サイトの多くでは、.top、.xyz、.bidなどの見慣れないTLD(トップレベルドメイン)が使われている。

ブラウザー上部のアドレスバーからトップレベルドメインを確認できる
商品の検索結果から悪質なサイトに転送されるまでのイメージ図

サイト運営者・連絡先

 ショッピングサイトには事業者の名称、住所、電話番号、代表者または責任者氏名の記載が法律で義務付けられている。これらが記載されている場合でも架空の情報や実在する会社をかたっていることが多いため、不審な点があれば名称や住所などを調べることを推奨する。法人であれば国税庁法人番号公表サイトで検索できる。また、連絡先メールアドレスがフリーメールの場合も注意したい。

サイトの日本語

 例えば、商品説明の欄に通常の誤記では想定できない「休日か悪い天気に会ったとき、届けた日より2、3日遅れるの可能性になっています」といった不自然な日本語が記載されている場合は、悪質なサイトの可能性がある。

暗号化通信

 ログインや会員登録、支払情報入力を行うウェブページを表示した際、ブラウザー上部のアドレスバーに鍵のマークが表示されない場合は、暗号化通信(https)に対応していないため、疑う必要がある。

ブラウザー上部のアドレスバー

決済方法

 支払い方法の説明と実際の決済画面で、対応可能な支払い方法が異なる場合は、クレジットカード情報などの入力情報を盗み取られる可能性がある。また、法人が運営するサイトで振込先が個人口座の場合は、名義人が代表者・責任者・運営者であることの確認が必要だ。

実際の決済画面で対応可能な支払い方法が異なる例

商品情報(価格、在庫、商品説明)

 ほかのショッピングサイトでは売り切れている限定商品にもかかわらず在庫がある場合や、ほかのサイトを比べてかなり安価な価格を表示している場合も疑う必要がある。