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会社員の4割が副業に意欲的なものの、安定性や収入を不安視

 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協
会は23日、フリーランスや会社員の年収、仕事に対する意識などについて調査した「フリーランス白書2018」を公開した。回答者は、同協会の一般会員やメルマガ会員、SNSのフォロワー1141人のほか、会社員1000人。

 「1つの会社に所属したことがある」と回答したフリーランス1101人を対象に、会社員時代に比べて増えた(上がった)ことについて聞いたところ、「満足度」(84.3%)や「スキル/経験」(80.8%)、「人脈」(68.7%)、「生産性」(64.7%)が挙がった。一方、減った(下がった)のは「働く時間」(61.5%)、「収入」(44.8%)と回答。

会社員時代に比べて変わったこと

 現在の個人年収については、会社員(1000人)で「100万円未満」が1.4%、「100万~300万円未満」が22.1%、「300万~500万円未満」が30.2%、「500万~800万円未満」が21.8%。フリーランス(1141人)で「100万円未満」が15.1%、「100万~300万円未満」が25.6%、「300万~500万円未満」が25.2%、「500万~800万円未満」が17.5%。フルタイムフリーランス(月間の平均勤務時間が140時間以上、すきまワーカーを除く593人)で、「100万円未満」が5.4%、「100万~300万円未満」が20.4%、「300万~500万円未満」が30.2%、「500万~800万円未満」が22.8%。フルタイムフリーランスと会社員の年収のボリュームゾーンに大きな違いは見られない。

会社員、フリーランス、フルタイムフリーランスの個人年収

 「今の会社の働き方を良くするために考えていること」として、会社員が意欲的なのは、副業が41.8%と最多。そのほか、転職が31.2%、非営利活動が21.8%、パラレルワーカーが19.9%、フリーランスが15.2%、企業が11.5%だった(それぞれ「具体的に考えてる」「いつかはしたいと考えている」の回答者を合わせたもの)。

今の会社の働き方を良くするために考えていること

 なお、「具体的に考えている」「いつかはしたいと考えている」と回答した会社員(800人)が、フリーランスや副業、パラレルキャリア、起業時の障壁として挙げたのは、「安定性」(41.9%)、「漠然とした不安感(成功できるか、長時間続けられるか、など)」(41.6%)、「収入」(36.9%)、「何から始めてよいか分からない」(32.6%)だった。

フリーランスや副業、パラレルキャリア、起業時の障壁