ニュース

ブラザー、スマホ接続のラベルプリンターにカラー対応の新製品、「P-touch Color(VC-500W)」6月上旬発売

 ブラザー販売株式会社は、感熱ラベルプリンター「P-touch Color(VC-500W)」を6月上旬に発売する。市場想定価格は1万9000円(税別)。スマートフォンを使ってラベルを作成・プリントできる従来シリーズ「P-TOUCH CUBE」の上位に位置付ける新シリーズとして新たに投入するもの。1つのロールカセットでカラープリントに対応したのが特徴で、写真やイラスト入りの彩り豊かなオリジナルラベルを作成できるとしている。

 無線LANで接続したスマートフォンから、専用アプリ「Color Label Editor」(Android 5.0以降/iOS 9.0以降に対応)を使ってラベルをデザインしてプリントアウトする。Instagramなどの画像を取り込んで利用することも可能だ。このほか、PC用のラベル作成ソフト「P-touch Editor」(Windows 10/8.1/8/7、macOS 10.13.x/10.12.xおよびOS X 10.11.xに対応)もあり、PCからも無線LANまたはUSBで接続して使用できる。

 プリントアウトされたラベルは、オートカット機能により、作成したラベルの長さに合わせて自動的にテープが切断された状態で排出可能。また、台紙からはがしやすいように、台紙層を残してシール層のみを切断するハーフカット機能も備えている。印字速度は最大8mm/秒。

 ロールカセットは、テープ幅が9mm/12mm/19mm/25mm/50mmの5種類を用意。一見すると白いテープに見えるが、「ZINK」技術により、シアン/マゼンタ/イエローの複数の発色層が重なった構造となっている。それぞれ低温/中温/高温で発色するようになっており、加える熱の温度を調整することでフルカラーを実現しているという。テープの表面にはグロスコート層がある。

 ブラザーによると、ラベルプリンターは従来、家庭では持ち物の名前シールやアルバムの背表紙、整理・収納など、企業においては名前の表示のほか、ファイルの背表紙など書類の整理やプレゼン資料のタイトルなどの用途で主に需要があったという。これに対して、ブラザーが2016年より市場投入しているP-TOUCH CUBEシリーズでは、ロールカセットは単色ながらも、スマートフォンでオリジナルのラベルをデザイン・作成できるということで、ギフトやハンドメイド商品のラベルやラッピング、カフェなど飲食店のPOPやメニューなどで利用が広がっており、そうしたシンプルでおしゃれなラベルの事例がInstagramでも共有されているという。

 新製品のP-touch Color(VC-500W)は、こうしたラベルプリンターの新たな市場を踏まえながら、さらにカラープリントによりオリジナリティを出したラベルを作成したいという小売業・飲食業などの個人事業主や店舗経営者、オフィス/SOHOを主なターゲットに開発した。

 P-touch Color(VC-500W)の本体サイズは約113×116×96mm(幅×奥行×高さ)、重さは約660g(ロールカセットを除く)。電源は、付属のACアダプター。