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スマートホームのハブになるソニーの「マルチファンクションライト」一般販売開始、Alexa対応でスマートスピーカーでの音声操作も可能に!
2018年5月31日 11:00
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は31日、IoT照明器具「マルチファンクションライト」の一般販売を開始した。マルチファンクションユニット(以下ユニット)「LGTG-100/WHC J1」と、LEDシーリングライト「LGTC-10/MLJ J1」のセット販売での市場推定価格は5万9800円(税別)。
また、同日よりAmazonの音声アシスタント「Alexa」にも対応したことが発表された。「Amazon Echo」などのスマートスピーカーによる音声操作が可能になる。
ソケットに取り付けるだけ、“見守り”としても使える照明に
マルチファンクションライトは、マルチファンクションユニットと専用のLEDシーリングライトを組み合わせたもので、照明やテレビ、エアコンの電源のオン/オフの切り替えをAndroid/iOSアプリで操作することができる。各種家電を操作するハブとなるマルチファンクションライトは天井照明用ソケットに取り付けるため、部屋を圧迫することなく設置できるのが特徴だ。これまでは法人向けに展開されていたが、一般向けの提供と合わせてAlexaに対応したことで、一部の機能を音声で制御できるようになった。
ユニットには、人感センサー、照度センサー、温度・湿度センサー、赤外線コントローラー、マイク、スピーカーを搭載。スマートフォンアプリで部屋の温度・湿度を確認できる「モニタリング機能」や、ユニットを設置した部屋と通話ができる「会話機能」、アプリで伝言メッセージを録音して人体検知時に自動でメッセージを再生する「伝言機能」などを利用できる。外出先から部屋の照明の電源のオン/オフを切り替えたり、人体検知時にアラートを鳴らすこともできるので、簡易的な見守り用途としても活用できる。
そのほか、スマートフォンに保存した音楽コンテンツをユニットに搭載するスピーカーで再生できる。ユニットに挿入したmicroSDカード/microSDHCカードに音楽コンテンツをアプリ経由でアップロードし、ユニット単体で再生することも可能だ。タイマーをセットして、指定した時間に音楽を流すと同時に、照明やテレビ、エアコンの電源のオン/オフを切り替えるといった使い方もできる。
スマートスピーカー連携でIoTの便利な生活がより身近に
マルチファンクションライトは、2016年4月から電材卸事業者や不動産会社を対象にした法人向けの販売が行われていた。中でも賃貸業界では、空室対策として物件に付加価値を付けることへのニーズが多いことから、後付けできるマルチファンクションライトの導入を希望するケースが多かったという。
ソニーネットワークコミュニケーションズIoT事業部門事業推進部L-Gadget課課長で、博士(工学)の横沢信幸氏は、「大々的なリフォームに踏み切れなくても、この商品なら照明用ソケットに取り付けるだけで済むため、オーナーは導入する部屋も選択できる。ワンルームや1DKなど狭い部屋における設置スペースの問題も解決することで類似品との差別化もできた」と述べる。
不動産会社などに提供している間は入居者の実際の使い方や要望を見ながら、徐々に機能を追加していった。例えば、温度・湿度センサーを活用したモニタリング機能はペットを飼っている物件での要望が多かったことから、当初の予定よりも前倒しで実装している。
一般販売に踏み切ったのは、昨今のスマートスピーカーの知名度・普及率向上が挙げられるという。ハンズフリーで家電を操作できるIoTの便利な生活は一般消費者にも想像しやすい状況になってきたことから、Alexaの対応に合わせて、家電量販店などでの販売を開始したわけだ。
「これをきっかけに商品がより手に届きやすくなる。マルチファンクションライトを使った防犯や見守りなど使い方は人それぞれ。今後もユーザーの要望を聞きながら機能を追加していきたい。」(横沢氏)