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クアルコム製プロセッサのファームウェアに関する脆弱性が268件、第2四半期「JVN iPedia」への登録状況
2018年7月27日 15:42
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は25日、脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」日本語版への登録件数が、2018年第2四半期で3757件に上ったことを発表した。
JVN iPediaでは、国内のソフトウェア開発者が公開した脆弱性対策情報のほか、脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN(Japan Vulnerability Notes)」、米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD(National Vulnerability Database)」が公開した脆弱性情報を集約している。
今四半期に登録された3757件のうち、国内製品開発者による登録件数は3件、JVNは146件、NVDは3608件だった。一方、JVN iPedia英語版の登録件数は41件で、内訳は国内製品開発者が3件、JVNが38件。
脆弱性の種類別件数を見ると、「CWE-119(バッファエラー)」が514件、「CWE-79(クロスサイトスクリプティング)」が422件、「CWE-200(情報漏えい)」が373件、「CWE-20(不適切な入力確認)」が365件、「CWE-264(認可・権限・アクセス制御)」が276件、「CWE-284(不適切なアクセス制御)」が222件、「CWE-476(NULL ポインタデリファレンス)」が107件、「CWE-399(リソース管理の問題)」が100件、「CWE-352(クロスサイトリクエストフォージェリ)」が98件、「CWE-22(パストラバーサル)」が88件。
製品別では、上位20件のうち16件がOS関連だった。内訳では、クアルコム製プロセッサのファームウェアが268件、「Android OS」が207件、「Debian GNU/Linux」が171件、PDFビューアーの「Foxit Reader」が94件、「Foxit PhantomPDF」が89件、「iOS」が87件、「Ubuntu」が79件、「Microsoft Windows 10」が78件、「Microsoft Windows Server 2016」が73件、「Apple Mac OS X」が73件、「tvOS」が58件、「Microsoft Windows 8.1」が56件、「Microsoft Windows 7」が55件、「Microsoft Windows Server 2012」が54件、「Microsoft Windows Server 2008」が53件、「Microsoft Windows RT 8.1」が52件、「Disk Backup」が52件、「Microsoft Windows Server バージョン 1709」が49件、「Linux Kernel」が47件、「watchOS」が45件だった。