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「フィルタリングは初期設定のまま」が7割近く、トレンドに合わせて親子でネット利用の見直しを!

マカフィー株式会社の青木大知氏(コンシューマセキュリティエヴァンジェリスト)

 マカフィー株式会社の青木大知氏(コンシューマセキュリティエヴァンジェリスト)は、日本における親子のネットリテラシーやフィルタリングサービスの利用実態に関する調査結果について説明した。中学生のスマートフォンの利用率は約半数に上っており、子どものフィルタリングサービスの利用率は48.5%を占めるという。子どもが塾や部活動を始めるタイミングで、親がスマートフォンを買い与え、端末の購入時に店頭でフィルタリングサービスを付けるという流れが一般的なようだ。

 しかし、フィルタリングの設定が初期状態のままという回答は67.5%と高く、また、制限内容について親子間で会話をしたことがないという回答も67.7%を占めた。青木氏は定期的なフィルタリング設定の見直しを行うだけでなく、時代のトレンドに合わせて、子どものネット利用に関して考えていくべきだと警告する。

フィルタリングサービスは「最初の設定のまま何もしていない」が67.5%

 過去には年間最大1278件もの児童の被害が確認された出会い系サイトだが、2008年以降は下降気味になり、代わりにSNSなどのコミュニティサイトにおける被害報告が急増するようになったそうだ。2016年の段階でコミュニティサイトにおける被害は報告は1736件に達したという。

SNSなどのコミュニティサイトでの被害が急増

 青木氏は、「端末を買い与える際には、親もインターネット上の危険のトレンドを把握し、親子間でインターネットの利用について話し合い、フィルタリングの設定も見直していくことが大切だ」と強調した。