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トランシーバー感覚のクラウド録画カメラ「Safie Pocket」提供開始、現場作業員が身に付けて通話可能
2019年3月12日 10:00
クラウド録画型のカメラサービス「Safie」を提供するセーフィー株式会社は12日、“トランシーバー感覚”を掲げるクラウド録画カメラ「Safie Pocket」の提供を開始した。主な用途として、建築現場の作業員などが胸ポケットのあたりに取り付けて使用することを想定。事務所にいる管理監督者が現場の様子を見ながら、作業員とリアルタイムに双方向通話できるとしている。
Safie Pocketのカメラ本体は、大きさが44×78×28.6mm(幅×高さ×奥行、突起部を除く)、重さが約105gで、IP65の防塵・防水性能を備える(ケーブル端子部を除く)。画角は水平126度・垂直65度・対角150度で、映像の解像度は1280×720、フレームレートは30fps。通信はIEEE 802.11ac/a/n/g/b(2.4/5GHz帯)の無線LANに対応しており、モバイルWi-Fiルーターを介してクラウドに映像を送る仕組みだ。バッテリーは内蔵しておらず、モバイルッテリーからUSBケーブルで給電する。
Safie Pocketのサービスでは、初期費用1万5000円、月額費用2万5000円(いずれも税別)で、これをレンタル提供する。カメラ本体のほか、モバイルルーター「Aterm MP01LN」、モバイルバッテリー、ヘッドセット、充電器、USBケーブルやクラウド録画サービスがセットになっており、NTTドコモ網のMVNOによるLTE回線契約も月額料金の中に含まれている。
なお、リアルタイム双方向通話機能では、クラウド録画サービスのウェブ管理画面のビューアーで現場の映像を見ながら作業者と会話ができる(ブラウザーはGoogle Chromeを推奨)。映像および会話はクラウドに保存されるため、あとから振り返ることも可能だ。なお、通話はカメラ本体とウェブ管理画面との間で行うことが可能で、カメラ同士の通話には対応していない。
常時録画に加えて、その場でフルHDサイズ(1920×1080)の静止画を撮影できる「スナップショット機能」も備えており、会話をしながら必要なシーンを記録できる。撮影した静止画は、ウェブ管理画面のイベント一覧から確認可能で、工事のレポートや進ちょく管理に活用できるとしている。
さらに近日中に、クラウド録画のオプションプランとして「オートタイムラプスオプション」も提供開始する予定だ。あらかじめスケジュールを設定しておくことで、タイムラプス(インターバル撮影)動画を自動生成できる。現場状況の把握をサポートするとしており、建築業界での利用に適しているという。Safie Pocketのほか、すでに提供中の固定カメラによるSafieのクラウド録画サービスでも同オプションを利用可能だ。