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8980円で15言語を音声翻訳できる小型Wi-Fi端末「TL01」、マウスコンピューターが発売
2019年3月26日 13:20
株式会社マウスコンピューターは26日、音声翻訳に特化した小型翻訳機「TL01」を発売した。音声認識ボタンを押しながら話しかけることで翻訳された音声を再生してくれるもので、全15言語に対応している。価格は8980円(税別・送料込)。同日よりマウスコンピューターの通販サイトなどで順次販売を開始する。
無線LAN(2.4GHz帯のIEEE 802.11n/g/b)でスマートフォンのテザリングやモバイルルーターなどと接続することで、「Microsoft Azure Cognitive Services」のオンライン翻訳エンジンを使って翻訳する仕組みだ。「インターネットを経由したAI翻訳エンジンが世界中の膨大な翻訳結果から常に学習を行うため、ネットワークを経由しない本体内蔵型翻訳エンジンと違い、購入後も翻訳精度は進化し、常に最新の翻訳結果を得られる」という。
また、施設などにある通常の無線LANアクセスポイントと接続して使うことも可能なため、活用できるシチュエーションも海外旅行などの外出先にとどまらない。「Wi-Fiのアクセスポイントがある商業施設や観光施設に導入することで、近年のインバウンド需要対策として活用できる」としている。アクセスポイントの設定は最大10件まで保存可能で、以降は自動的に接続する。
TL01本体にある音声認識ボタンは「自分側」「相手側」の2つがあり、話しかける際にこれらを押し分けることで双方向の音声翻訳を行う。ボタンを押しながら話しかけ、ボタンを離すと、設定した言語に翻訳されて音声を再生される。音声認識ボタンをもう一度押すことで、繰り返して再生することも可能だ。操作が分かりやすいため、「店舗などで接客する際に、スキルの異なる複数のスタッフで利用する共有端末として導入する用途にも適している」という。また、翻訳先の言語を切り替えるためのボタンも本体に備えている。
なお、TL01本体のみで使用する場合は、日本語と、英語・中国語・韓国語・フランス語との間の翻訳に対応。専用アプリ(iOS 8.0以降/Android 5.1以降に対応)から設定することで、日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・ポルトガル語・イタリア語・オランダ語・デンマーク語・フィンランド語・スウェーデン語の15言語から自由に組み合わせて翻訳が可能になる。
専用アプリ上では、翻訳履歴(3カ月間保存)を確認できるため、話しかけた音声が正しく認識されているか確認できるほか、学習用途にも便利だとしている。
大きさは約38.6×11×100mm(幅×奥行×高さ)、重さは約63g。電源はリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、Micro USB経由で充電する。約2時間の充電で、約8時間の連続使用が可能だという。30分間操作がなかった場合には自動的に電源が切れるようになっている。