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NTTドコモがIoT向け月額150円の「LPWAプラン」提供開始、最大27kbpsの通信方式「NB-IoT」も
2019年4月9日 18:22
株式会社NTTドコモは、IoT機器向けの低消費電力なLTEモジュール専用の新料金プラン「LPWAプラン」を4月25日より提供する。
200KBまで月額150円の「LPWAプランSS」、1000KBまで月額200円の「LPWAプランS」
LPWAプランは2種類で、200KBまで月額150円の「LPWAプランSS」(1KBあたり0.5円)と、1000KBまで月額200円の「LPWAプランS」(1KBあたり0.4円)がある。
2つのプランとも、最大通信速度は送受信128kbps。無料通信分はグループ内で共有できるので、異常検知などにより、契約回線の一部で大量の通信が発生した場合も無料通信分を効率的に利用できる。また、SMSの利用も可能で、1回の送信料は文字数に応じて3~30円、受信は無料。
LPWAプランS/SS契約回線で「mopera U スタンダードプラン」または「mopera U シンプルプラン」を契約した場合は、月額使用料を100円割り引く。
なお、LPWAプランは、NTTドコモが提供している最大通信速度が下り10Mbps/上り5Mbpsの「Cat.1」、同下り300kbps/上り375kbpsの「LTE-M」と、今回新たに提供を開始する「NB-IoT」で利用できる。
最大通信速度下り27kbps/上り63kbpsの「NB-IoT」
LPWAプランと併せて提供が開始される「NB-IoT」は、低消費電力・低価格で運用可能な通信方式。「3GPP Release 13」により「Cat.NB1」として規格化されたもの。
利用する帯域幅が180kHzと狭いため、最大通信速度は下り27kbps/上り63kbpsと低速だ。また、通信中に移動する用途にも非対応とはなるが、搭載機能や処理データ量を削減することで、モジュールの低価格化、省電力化に特化している。
一部エリアを除き、全国にて順次提供を開始する。NTTドコモでは、水道などのスマートメーターの遠隔検針や、防犯機器などの警報通知、河川氾濫や地すべりなどの災害時における機器の異常検知、公共インフラの予知保全などの用途におけるIoTソリューションでの利用を想定。FOMAモジュールからLTEモジュールへの移行などにも適するとしている。
また、NTTドコモが動作確認済みのNB-IoT対応通信モジュールが、今後、Sierra Wirelessや村田製作所などが提供予定。