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“小さな中小企業”向けに無料の「セキュリティハンドブック」、内閣サイバーセキュリティセンターが公開

「小さな中小企業とNPO向け情報セキュリティハンドブック」

 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は18日、「小さな中小企業とNPO向け情報セキュリティハンドブック」を公開した。PDFで配布されており、NISCのウェブサイトからダウンロードできる。

 同ハンドブックは、特に小規模な事業者やセキュリティ担当者の設置が困難な中小企業およびNPOなどに向けて、サイバーセキュリティに関する脅威とその対策をイラストを交えながら解説したもの。

 全6章・168ページで構成され、セキュリティ対策の基礎知識やデバイスごとに推奨されるセキュリティ設定方法、被害事例の紹介・対処方法などについて解説している。

 また、セキュリティコストの捻出方法について説明しているのも特徴。クラウドサービスの導入やテレワークの活用、SNSを使った情報発信や効率的なプロモーションなど、インターネットの特性を生かしたコスト削減方法についても触れている。

 同ハンドブックの構成は以下の通り。

  • プロローグ サイバー攻撃ってなに?
  • 第1章 まずは情報セキュリティの基礎を固めよう
  • 第2章 パソコン・スマホ・IoT機器のより進んだ使い方やトラブルの対処の仕方を知ろう
  • 第3章 被害に遭わないために、加害者的立場にならないために
  • 第4章 会社を守る、災害に備える、海外での心構え
  • 第5章 ITを使った効率化によるセキュリティコスト捻出
  • 第6章 セキュリティより深く理解して、インターネットを安全に使う
  • エピローグ デジタル世代の小さな会社とNPOの未来

 なお、同ハンドブックの著作権はNISCに留保されるが、内容に改変を加えないことを条件に、印刷での無料配布/実費販売などを許可している。印刷所用の版下データや、イラスト単位で利用できる画像データも提供されており、詳細についてはNISCホームページより問い合わせる必要がある。

 NISCでは、中高生向けの「インターネットの安全・安心ハンドブック」もラインアップしており、サイバーセキュリティについて初心者向けに解説したコンテンツをこれまでも無料で公開している。

中高生向けの「インターネットの安全・安心ハンドブック」