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NICT、複数のセキュリティ情報を集約する基盤「CURE」を開発、データベース間の連携を近未来アニメ風に可視化
2019年6月6日 19:17
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は6日、異なる情報源からサイバーセキュリティ関連情報を集約・横断分析するセキュリティ情報融合基盤「CURE」を開発したと発表した。
外部組織から発信されるサイバー攻撃の観測情報や脅威情報など、組織内外で個別に散在する情報同士を自動的にまとめることで、これまで把握が困難だったサイバー攻撃の隠れた構造の解明につながるという。
NICTでは、インシデント分析センター「NICTER」、標的型攻撃を観測・分析するサイバー攻撃誘引基盤「STARDUST」、サイバー攻撃統合分析プラットフォーム「NIRVANA改」、脅威情報集約システム「EXIST」を開発している。CUREはこれらのデータベース群をつなげる中心的基盤となる。
例えば、CUREとNIRVANA改を連動させ、外部組織から発信される脅威情報と自組織内のアラートやエンドポイント情報とを関連付けることで、最新の脅威が組織に及ぼす影響について迅速な把握を可能にし、組織のセキュリティオペレーションの効率化が期待できる。
CUREが集約したサイバーセキュリティ関連情報についてNICTは、「さらに高度な分析技術の研究開発を推進する」とコメントしている。
なお、6月12~14日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「Interop Tokyo 2019」では、CUREの動態展示を行う。