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ANA、飛行機に乗らなくてもよくなりそうな瞬間移動手段「ANAアバター」を本格展開、体験者を募集
2019年10月9日 06:00
ANAホールディングス株式会社(ANAHD)は、瞬間移動手段「ANAアバター」の本格的展開の発表の場として、10月15日から18日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されるイベント「CEATEC 2019」に初出展すると発表した。遠く離れた場所に瞬間移動し、「その場にいる」のと全く同じ体験ができる「アバターイン」という体験を実現するもので、事前会員登録を受け付けている。登録することで、同イベント会場で優先的にアバターイン体験ができるキャンペーンも実施中だ。応募期間は10月10日までで、体験は抽選制での招待となる。
ANAHDによると、ANAアバターとは「距離、身体、文化、時間、あらゆる制限を超える瞬間移動手段」であり、「VR、ロボティクス、センサー、ハプティクス(触覚)等、最先端のテクノロジーを用い、異なる複数の場所に設置したアバターロボット(遠隔操作ロボット)にアバターインし、『見て』『聞いて』『感じて』あたかもそこに自分自身が存在しているかのようにコミュニケーションや作業を行える」という。
CEATEC 2019では、2030年のまちをイメージした「Society 5.0 TOWN」にANAHDブースを出展。アバターロボットを移動手段や人間拡張手段として用いる未来の暮らしを、リアルなアバター体験とともに紹介する。具体的には、1)リビングにいながらお出かけ体験ができる「ミュージアム&ショッピング」、2)家の中で魚釣りができる「フィッシング」、3)優れた技術を体で覚ええられる「スキルシェア」、4)遠く離れた場所で授業を受けられる「レッスン」、5)遠隔で料理を体験する「クッキング」、6)アバターロボットの未来を示す「フューチャーテック」――という6つの展示を行う。
CEATEC 2019ではこのほか、同社代表取締役社長の片野坂真哉氏による基調講演も実施する(10月15日13時より。聴講するにはオンライン予約が必要)。ANAHDは、「経済発展と社会的課題の解決を両立する『超スマート社会(Society 5.0)』の実現を目指す」としている。