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1月のフィッシング報告は6653件、Amazonかたる詐欺の割合が多い状況
2020年2月4日 19:17
フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング詐欺に関する報告は、2020年1月は6653件で、2019年12月(8208件)から減少した。また、同月に確認されたフィッシングサイトのURLは2366件、悪用されたブランドは58件だった。
主にAmazonやクレジットカードブランドをかたるフィッシングの報告が減少したが、Amazonをかたるフィッシングの割合は依然として多い状況だという。また、これまでの傾向と同様に、楽天、Amazon、Apple、LINEをかたるフィッシングの報告も受けている。
URL件数は2019年12月(2178件)から増加した。これは、同じメール文面でも、大量に取得した独自ドメイン名や無料のダイナミックDNSサービスを使用して、短時間で誘導先のURLを次々と変えるフィッシングの報告が増えていることが原因だという。これらのウェブサイトは、何度かアクセスするとアクセス不能となったり、短時間で停止するケースが多いことが確認されている。
2019年12月に引き続き、「ブラウザ意見調査」などの名目で、スマートフォンなどが当選したと誤認させ、個人情報やクレジットカード情報を入力させるウェブサイトへ誘導するメールの報告も受けている。情報を入力した場合、意図せず月額料金がかかるサービスへ契約したことになり、毎月課金される可能性があるという。
フィッシング対策協議会では、ログインを促す不審なメールやSMSを受信した場合は、記載されたリンクからアクセスせず、あらかじめブックマークした正規のURLからウェブサイトへアクセスするよう呼び掛けている。
また、不審なウェブサイトでクレジットカード情報や携帯電話番号、認証コード、口座情報、ワンタイムパスワードなどの入力を要求された場合は、入力した情報が不正利用された場合に何が起こるかを考え、似たようなフィッシングや詐欺事例がないかを確認するよう促している。