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JPRSが「WebTrust」を取得、サーバー証明書の認証局の信頼性を保証

JPRSのウェブサイトに掲載されている「WebTrust」の認証マーク

 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、サーバー証明書の認証局を保証する監査プログラム「WebTrust」を1月21日に取得したと発表した。WebTrustは、米国公認会計士協会とカナダ勅許会計士協会が共同で開発。現在は、カナダ公認会計士協会が管理している。

 サーバー証明書は、いわゆるウェブサイトのhttps化に必要だが、通信の暗号化だけではなく、ウェブサイトの運営者の実在証明という役割もある。実在証明とは、ウェブサイトのドメイン名や運営組織を認証局が確認したことを証明すること。これにより、サーバー証明書が付与されているウェブサイトは認証局が認証したことが分かるようになっている。

 JPRSは、2016年から認証局としてサーバー証明書を発行してきた。今回、WebTrustを取得するに当たり、監査法人などの第三者が、JPRSのサーバー証明書における業務手順や体制、適切な情報の収集とアクセス体制などの内部統制が業界標準に沿っているのか審査を実施。その審査に通過したため、WebTrustの認証が取得できた。

 JPRSでは、「サーバー証明書は、偽のウェブサイトを利用したフィッシングや通信の盗聴による情報漏えいなどを防ぐための有効な手段の1つ」として、WebTrustの取得により「国際的な規準で定められた品質でサービスを提供していることが認められた」としている。