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テレワーク補助金の申請方法は? 労務管理やセキュリティはどうする? 無料の緊急ウェブセミナーを配信

 Empowered JAPAN実行委員会は17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策として推奨されている“テレワーク”に関するセミナー動画の配信を開始した。全22回が予定されており、今のところスケジュールが決まっているセミナーは1日に1回程度、1回につき30分から1時間程度だ。テレワークを急いで導入したい、実践的な情報が知りたい、テレワークの仕組みはあるが活用に課題を感じている、テレワークツールの使い方を知りたい人などに役に立つ内容になっている。配信は「Microsoft Teams」を用いて行われ、登録は必要だが、無料で受講できる。

 配信するセミナーは、テレワークにおけるセキュリティ対策やルールの策定、就業規則や法的な準備、補助金の申請に関する内容が予定されている。これらの中で多いのは、実際にテレワークを行っている企業の事例。医療従事者と自治体の職員という対象を絞ったセミナーも配信される予定だ。

 セミナーのライブ中継の定員(同時参加ユーザー)は1万人で、上限に達した場合、参加できない可能性もあるが、後日配信される動画が視聴できる。また、ライブ中継終了後に、テキストによる質問を受け付ける。

ウェブセミナーのトップページ

 Empowered JAPAN実行委員会では、国土交通省の統計として、テレワークは中小企業の導入率が低いとしている。さらに、日本マイクロソフト株式会社が全国で実施したテレワーク研修は、東京圏に比べて地方都市は少ないため、「テレワークセミナーなどの学ぶ機会が不足している」といった声があるとして、今回のセミナーを実施するきっかけとなったとしている。

 Empowered JAPAN実行委員会は、テレワークをはじめとした働き方改革や学び直しを通した「いつでもどこでも誰でも、働き、学べる世の中へ」をコンセプトに掲げ、2018年に発足。実行委員会の事務局は日本マイクロソフトで、これまでにテレワークの啓発イベントを実施してきた。今回のセミナーは、日本マイクロソフトのほかに、後援として一般社団法人日本テレワーク協会と各企業や自治体が連携して進められている。