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「緊急テレワーク、対応マニュアル」無償の小冊子PDFでレノボが配布、テレワークの経験が少ない企業に向けてノウハウまとめ

「はじめようテレワークスタートガイド」の表紙
「はじめようテレワークスタートガイド」の目次

 レノボ・ジャパン株式会社は、同社がこれまで蓄積してきたテレワークのノウハウをまとめた小冊子「はじめようテレワークスタートガイド」を無償公開した。PDFでダウンロードできる。このガイドは、同社が2019年にPDFで発行したガイドに「緊急テレワーク、対応マニュアル」を追加し、テレワークのインフラや経験が十分でない企業に向けた内容になっている。

 レノボ・ジャパン自身は、2015年から「無制限テレワーク」として、回数に上限がないテレワーク制度を実施している。このように4年にわたりテレワークを実施している同社は、通常は社員の働き方改革の1つとしているが、自然災害や病気がまん延した際には、事業の継続性の確保という点においても重要だとしている。

 実際、今年2月に新型コロナウイルスが国内で感染が広がった際は、レノボ・ジャパンは従業員に対して「テレワークを各自判断にて実施」と呼び掛けた。さらに2月25日には政府見解を受け、「原則テレワークを推奨」の段階に移行している。

 このようにテレワークを取り入れているレノボ・ジャパンが、ここで得られたノウハウ、利点と欠点、労働に関する法令の遵守などの注意点をまとめたのが「はじめようテレワークスタートガイド」だ。

 今回、ガイドに追加された「緊急テレワーク、対応マニュアル」は、テレワーク時の勤務制度、簡単なパソコンのセキュリティ対策、オンライン会議招集と集め方などを取り上げている。

 例えば、テレワークも勤務時間であり、労働に関連した法律や政令が適用される。そのため、最低限、就業規則に基づく運用規定と、従業員代表や労働組合との合意、労働基準監督署への提出が必要とされている。

 パソコンのセキュリティ対策は、BIOSパスワードの設定、Windowsのユーザーアカウントのパスワード設定、BitLockerによるHDDやSSDの暗号化、OSやソフトウェアのパッチを適用する、ウイルス対策ソフトの定義ファイルが更新されているか確認する、などといったことがまとめられている。

テレワークにおける法律
「緊急テレワーク、対応マニュアル」。「最低限必要なPCのセキュリティ対策」などがまとめられている