4月のフィッシング報告は1万1645件に、コロナ関連の偽販売サイトに注意

2020年4月のフィッシング報告件数

　フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング詐欺に関する報告が、2020年4月は1万1645件に上ったことを同協議会が明らかにした。なお、同月に確認されたフィッシングサイトのURL件数は4283件で、2019年5月以降、増加傾向にある。また、悪用されたブランドは58件だった。

　これまでの傾向と同様、楽天、Amazon、Apple、LINEをかたるフィッシング詐欺に関する報告が多い状況だが、4月はAmazonをかたるフィッシングの報告が増えており、報告数は3月の約1.4倍に上った。オンラインショッピング関連のブランドをかたるフィッシングメールや、宅配業者の不在通知を装い不正なサイトへ誘導するSMSについても、報告が増えているという。

フィッシングサイトのURL件数

フィッシングに悪用されたブランド件数

　マスクなどの衛生用品を販売するショップを装った偽販売サイトへ誘導するメールや、給付金や補助金の申請を促すメール、ビットコインで寄付や納税を求める不審なメールが確認されているという。

　フィッシング対策協議会では、ログインを促す不審なメールやSMSを受信した場合は、記載されたリンクからアクセスせず、あらかじめブックマークした正規のURLからウェブサイトへアクセスするよう呼び掛けている。

　また、初めてアクセスするウェブサイトの場合は、運営者情報や問い合わせ先なども確認し、実在する組織の信用のおけるウェブサイトなのか、似たような詐欺事例がないか確認するよう促している。