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8月のフィッシング報告は2万814件に、7月から4047件急増
Amazon関連のフィッシング詐欺が全体の7割近くに
2020年9月8日 14:58
フィッシング詐欺に関する報告が8月は2万814件に上り、7月(1万6767件)から4047件急増したことをフィッシング対策協議会が明らかにした。また、フィッシングサイトのURL件数は4953件で前月から583件減少し、フィッシング詐欺に悪用されたブランドは55件だった。
これまでの傾向と同様、Amazon、LINE、楽天・楽天カードをかたるフィッシングメールに関する報告が多い状況だが、Amazon関連のフィッシング詐欺に関する報告が特に増えており、報告数全体の約67.3%を占めた。これら大量配信メールの約80%、全体に対する割合では約40%が差出人メールアドレスに正規サービスのドメインをかたるなりすましメールだった。
Apple、クレジットカードブランド、金融機関をかたるフィッシングの報告も多く寄せられた。宅配業者の不在通知を装い不正なサイトへ誘導するSMSについての報告も続いているという。
そのほか、家具販売サイトや家電メーカーのブランドをかたるフィッシングサイトの報告も少数ながらあった。これらはメール以外にもSNSの広告からフィッシングサイトに誘導しているため注意が必要だ。
フィッシングサイトのURLについては、メール文面が同じでもURLが短時間で変わるものが多く、大量に取得した独自ドメインのほか、IPアドレスを直接使うケースが増加傾向にある。
また、ウェブブラウザーやサービスのアンケートを装い、スマートフォンなどが当選したと誤認させて、不正なウェブサイトで個人情報やクレジットカード情報を入力させる手口についても多数報告されている。これらのウェブサイトで情報を入力した場合、契約解除を行わないと月額料金がかかるサービスへ意図せず契約してしまう恐れがある。
フィッシング対策協議会では、ログインを促す不審なメールやSMSを受信した場合は、記載されたリンクからアクセスせず、あらかじめブックマークした正規のURLからウェブサイトへアクセスするよう呼び掛けている。
また、初めてアクセスするウェブサイトの場合は、運営者情報や問い合わせ先なども確認し、実在する組織の信用のおけるウェブサイトなのか、似たような詐欺事例がないか確認するよう促している。