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「ウイルスバスター」最新版が発売、文言・デザインからフィッシングサイトを検知する新機能
Chromebook向けの保護機能も提供開始
2020年9月4日 19:05
トレンドマイクロ株式会社は3日、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版「ウイルスバスター クラウド」「ウイルスバスタークラウド + デジタルライフサポートプレミアム」「ウイルスバスター モバイル」のダウンロード版を発売した。パッケージ版は10日から販売する。
公式オンラインショップでの販売価格(税込)は、「ウイルスバスター クラウド」の1年版が5720円、3年版が1万3580円。「ウイルスバスタークラウド + デジタルライフサポートプレミアム」の1年版が8470円、3年版が1万9690円。
「ウイルスバスター モバイル」の販売価格は、公式オンラインショップでは1年版が3122円、2年版が5741円だが、App Storeで購入する場合は月額360円、1年版が3000円、2年版が5860円、Google Playでは月額300円、1年版が2980円、2年版が5741円になる。
Chromebook版に「Web脅威対策」「広告ブロック」機能など
「ウイルスバスター クラウド」は、Windows、Mac、Android、iOS/iPadOS、Chromebookに対応し、1契約で3台までソフトを利用できる。
新たに保護機能が提供されるChromebook版では、不正サイトかどうかを判定する「Web脅威対策」機能、ウェブブラウザーで広告を非表示にする「広告ブロック」機能、不正なファイルやURLが含まれている詐欺メールかどうかを判定する「詐欺メール対策」機能、SNSのプライバシー設定を確認して推奨設定を通知する「プライバシー設定チェック」機能などを搭載する。
Windows版では、Google Chrome、Firefox、Internet Explorerで従来より提供している「決済保護ブラウザ」が新たにMicrosoft Edgeに対応した。同機能はオンラインバンキングやオンラインショッピングの利用時に入力された口座情報やクレジットカード情報を詐取する攻撃をブロックすることができる。
「Zoom」「Microsoft Teams」などを安全に使うためのサポートも追加
「ウイルスバスター クラウド + デジタルライフサポート プレミアム」は、「ウイルスバスター クラウド」の各機能に加えてサポートサービスが受けられるプラン。同サービスでは80種類以上のデジタル機器やアプリケーション、オンラインサービスなどの設定・操作に関して、24時間365日体制でサポートを受け付けている。
また、在宅勤務やオンライン学習で利用が増えた「Zoom」「Microsoft Teams」「Chatwork」「Skype」などのオンラインコミュニケーションツールに関して、会議にパスワードを設定する方法や認証された参加者のみが参加できる設定など、安全な使い方のサポートも行う。
Android版は文言・デザインからフィッシングサイトを検知iOS版は詐欺SMS対策機能を強化
「ウイルスバスター モバイル」はAndroid、iOS/iPadOSに対応する。
Android版では、正規サイトと比較することで未知のフィッシングサイトを検知・ブロックする機能を新たに搭載する。具体的には、ウェブサイト上の文言やデザインなどを分析し、フィッシング詐欺で悪用されることが多いウェブサイトと類似性が高いと判断した場合には、正規サイトのURLなどと照合しブロックを行う。
iOS/iPadOS版では、SMSで受信したメッセージに含まれるURLを解析し、詐欺SMSを「迷惑SMS」フォルダーに自動で振り分ける機能を従来より提供しているが、同機能を強化し、SMSの文言の組み合わせや文脈などから詐欺SMSと判断する機能を新たに搭載した。