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サーファー兼エンジニア向けに、宮崎県日向市で「仕事紹介付きワーケーション」実証実験

1週間の「おためし移住体験」参加者募集、宿泊費など10万円補助

 パーソルワークスデザイン株式会社、パーソルテクノロジースタッフ株式会社、パーソルイノベーション株式会社の3社は、宮崎県日向市が主催する「ワーケーションオフィス調査事業」に参画し、海好きなエンジニアなどをターゲットにした仕事紹介付きワーケーション事業「Surf Office」の実証実験を開始すると発表した。

 日向市は「サーフタウン日向」を掲げるサーフィンの聖地で、日本有数のサーフスポット「金ヶ浜」「お倉ヶ浜」があり、海好き・サーファーにとっては非常に魅力的な地域だという。近年は、市内の観光コンテンツの強みとリモートワークを組み合わせたワーケーションの事業化を検討しており、ワーケーションや移住による人口増加や企業誘致の可能性を模索する取り組みを開始している。

 今回のSurf Officeの実証実験は、人材派遣サービス「テンプスタッフ」や転職サービス「doda」、ITアウトソーシング・設計開発などの事業を展開するパーソルグループが、“働く場所”に加えて“多様な仕事”を提供することで、関係人口・移住人口の増加など地域活性化を促進し、来年度からのワーケーションオフィス事業化へ向けた検討を行うものだ。

 具体的には、パーソルワークスデザインがワーケーション施設を運営するとともに、パーソルテクノロジースタッフが首都圏・東海・関西エリアの企業から派遣・フリーランスの案件を獲得し、ワーケーション施設の利用者に対して仕事を提供する。将来的には、エンジニアに限らず、パーソルグループの幅広い仕事を提供する予定だという。実施場所は、金ヶ浜にある商業施設「STAIRS OF THE SEA」。

 実証実験の初回として、海好き・サーファーのエンジニアをターゲットとした1週間の「おためし移住体験」プログラムを実施する。現在、パーソルテクノロジースタッフのサイトで参加者を募集しており、参加者には交通費や滞在期間中のレンタカー代・宿泊費など合計10万円までが補助される。なお、2020年11月に日向市により1週間滞在できる人、滞在中および自宅に戻った後にパーソルテクノロジースタッフが紹介する求人企業で就業できる人――などの条件がある。