ニュース

「ワーケーションしたらレンタカー代を助成」最大1万円割引~奈良県

都会の人が「自然豊かな奥大和への移住」考えるきっかけに

奥大和地域でのワーケーション施設を紹介するポータルサイト「OKUYAMATO WORKATION」

 奈良県は、奥大和地域でのワーケーション普及促進のため、同地域のワーケーション施設を紹介するポータルサイト「OKUYAMATO WORKATION」をオープンした。加えて、指定のワーケーション施設を利用した場合、レンタカーの費用を助成する「レンタカーdeワーケーション」を実施中。レンタカー費用が1泊につき2000円割り引かれる。レンタカーdeワーケーションの期間は2021年3月21日の返却分まで。

 奥大和地域は、自然豊かで温泉や観光スポットがあることに加え、長期滞在できる移住体験施設や、リモートワークやテレワークができるコワーキングスペースなどが点在、ワーケーションの地として非常に適しているという。奈良県では今回の取り組みによって奥大和ワーケーションの普及促進を図るとしている。

 宿泊費ではなくレンタカー費用を助成の対象とした理由について奈良県の担当者に話を伺ったところ、宿泊費については「Go To トラベル」といった助成が充実していることと、首都圏などマイカーで自走して来るのが難しいエリアの人たちに対して、電車+レンタカーという移動手段を提案するためとのこと。奥大和地域では首都圏などからの移住者の支援にも力を入れており、ワーケーション体験を移住検討のきっかけ作りにしたい狙いもある。ワーキング中にレンタカーを利用してもらうことで、鉄道などの公共交通機関が発達していない奥大和エリアでも、クルマがあれば不自由なく生活できることを体感してほしいと言う。

レンタカー費用を助成する「レンタカーdeワーケーション」も開催中

 助成の対象となる指定ワーケーション施設は奈良県内の19市町村にある計46施設(10月14日現在)。助成を受けるためには、チラシ(PDF)を印刷の上、指定のレンタカー営業所でレンタカーを借りて、指定のワーケーション施設を利用。チラシに利用証明を受けた上でのアンケートに答え、そのチラシをレンタカー返却時に提出すると、レンタカー費用が1泊につき2000円(上限5泊分1万円)分割り引かれる。指定のレンタカー営業所、指定のワーケーション施設、利用方法、アンケートなどはチラシに掲載されている。

東吉野村にあるコワーキングスペース「OFFICE CAMP」は施設利用料500円/日。奥大和の中では街寄りにありアクセスしやすい
下北山村にあるコワーキングスペース「BIYORI」は施設利用料500円/日。シェアキッチンやコーヒースタンドも有り
今年、十津川村にオープンしたばかりの観光施設「空中の村」。3歳から100歳まで楽しめるアート×アスレチック×憩いの場
指定のレンタカー営業所と指定ワーケーション施設
チラシ裏面のアンケート