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特別定額給付金絡みの偽メール相次ぐ、今度は「再給付申請手続き代行を始めました」

偽申請サイトで個人情報の入力などを促す

 特別定額給付金に関する通知を装うフィッシングメールが確認されたとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは10月19日11時時点で稼働中だ。

 フィッシングメールの件名は「特別定額給付金再給付申請手続き代行を始めました。」。メール本文は以下の通り。

マイナポータルからオンライン申請を行う場合は、以下の準備が必要になります。

①給付対象者と受給権者

給付対象者:基準日(令和2年9月27日)時点で、住民基本台帳に記録されている/者/在日労働者/在日留学生(半年以内に日本から出国しないもの)

受給権者:給付対象者の属する世帯の世帯主

②申請表必要事項を入力します。

③免許/保険証/パスポートなどの本人確認書類をアップロード。

④申請完了、給付金ご指定された銀行カード/口座に振り込まれます。(支給日は、各市区町村により異なります)

オンライン申請

メール文面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先は、総務省の特別定額給付金のオンライン申請を装ったフィッシングサイトになっている。

 同サイトで「オンライン申請」ボタンを押すと、氏名、国籍、生年月日、郵便番号などの入力欄が表示される。情報入力後に「次へすすむ」を選択すると、運転免許証・保険番号・パスポート・入金カードの確認書類や、通帳・キャッシュカード、インターネットバンキングの画面などの画像をアップロードするよう要求してくる。

誘導先の偽サイト(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 特別定額給付金に関連するフィッシングメールはこれまでも確認されている(10月16日付関連記事『給付金2回目支給? 総務省をかたる偽通知メールに注意』参照)。このようなメールやSMSなどを受信した際は、記載されたリンクからはアクセスしないよう注意が必要だ。

 なお、特別定額給付金について、1)政府からはメールなどで通知しないこと、2)総務省や行政機関を名乗ったメールが届いたとしても、情報の詐取などを目的とした可能性があることなどとして、総務省でも注意を呼び掛けている。