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筑波山の中腹に、築120年超の古民家ワーケーション施設「旧小林邸ひととき」オープン
2020年10月23日 06:00
株式会社GoUpは、茨城県つくば市の筑波山の中腹に宿泊型複合コワーキング/シェアスペース「旧小林邸ひととき」をオープンした。旧小林家は江戸時代から続く米問屋で、明治時代に筑波山のケーブルカーや筑波鉄道の開通に尽力したという実業家。その築120年以上という旧小林邸が、商家造りの趣きを残したかたちでリノベーションされた。
旧小林邸は、1600坪の敷地に明治25年築の母屋、ハナレ、3つの蔵があり、関東平野が一望できる非日常空間。今後、3期の計画で改修し、各スペースを開放するという。ハナレのコワーキングスペースは時間単位で貸し切りも可能。厨房は業務用のコンロなどを備え、料理系のワークショップにも利用できる。場所柄、筑波山登山やサイクリングコースも気軽に楽しめ、アクティビティのあとのシャワーも使用できる。写真、映像撮影などでも利用可能だ。
宿泊専用スペースの部屋はツイン、ダブル、和室ドミトリーの3タイプ。料金は、宿泊付きコワーキングが1泊1万円~(月会員は6000円~)、1棟貸し1泊10万円 個室デイ利用やフリースペースコワーキング利用なども別料金で対応する。
GoUpは、6年前にUターンで地元つくばに戻り、筑波山の中腹でカフェを開業したという野堀真哉氏が代表。筑波山での着地型観光の拠点作成のため、茨城県の関係人口形成事業「if design project」をきっかけに、このプロジェクトに着手した。筑波山地域は、つくば市の中でも人口が減少しており、現在は30%以上という空き家の目立つ地域だとしており、今後、「集う」「泊まる」「働く」「学ぶ」をキーワードとした宿泊型複合施設として地元の人との交流や体験、ツアー、イベントから新しい筑波山観光を創出し、空き家問題解決の糸口を模索するとしている。