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Amazon PODでの個人出版大賞「ネクパブPODアワード2021」受賞者が決定

「家庭で焼く本格パン 自家製酵母サワー種のパン作り」のゆめねこさんがグランプリ

 Amazon.co.jpのプリントオンデマンド(POD)サービスを利用して個人出版を行った人を表彰する「ネクパブPODアワード2021」で、「家庭で焼く本格パン 自家製酵母サワー種のパン作り」を出版したゆめねこさんがグランプリに選出された。

「家庭で焼く本格パン 自家製酵母サワー種のパン作り」(ゆめねこ著)

 ネクパブPODアワードは、株式会社インプレスR&Dが運営する個人・団体向けの出版販売支援サービス「ネクパブ・オーサーズプレス」を使って個人出版した人を対象として2018年から実施しているアワード。今年で4回目となる。

 ネクパブ・オーサーズプレスでは、所定の形式の原稿データを用意すれば、誰でも無料でAmazon.co.jpで紙の書籍を出版できる。注文が入った段階で1冊ずつ印刷・製本して出荷するPOD方式のため、事前に大量印刷する必要がなく、自費出版のように初回出版時に費用負担がないのが最大の特徴だ。登録料や利用料もかからない。実際にAmazon.co.jpで書籍が売れると、販売手数料と印刷ページ数に応じた印刷費を販売価格から差し引いた全額が著者に支払われるため、柔軟な価格設定ができるのも特徴だとしている。

 2021年2月現在、ネクパブ・オーサーズプレスのユーザー数は4200人を超え、そのうち出版済みのユーザーは約1200人。約3人に1人が出版を実現させているという。同サービスで出版された作品は4000点、累計販売数は16万4000冊、累計販売額は4億1000万円に上る。

 今年のネクパブPODアワードには185人のエントリーがあり、グランプリを含む計11組が受賞した。

「ネクパブPODアワード2021」の授賞式が3月31日、オンライン形式で開催された

 グランプリを受賞した「家庭で焼く本格パン 自家製酵母サワー種のパン作り」の著者・ゆめねこさんは、「携帯電話はガラケーで十分、自分のPCなど持っていない」というほどのアナログ人間だったが、体調不良による入院をきっかけに一念発起。「大好きなサワー種のパンの魅力を伝えたい」と、初めて手にしたノートPCで基本操作から勉強し、スマートフォンと無償アプリだけで同書を制作したという。

 自宅パン教室を開いていた経験もあり、同書ではクオリティの高い写真がふんだんに使われているほか、説明もていねいで分かりやすくまとめられていることが評価された。また、パンの魅力を発信したいという夢を叶えるために、PCも使えない段階からミニマムな制作環境で出版を実現したことについても評価が集まったという。

「家庭で焼く本格パン 自家製酵母サワー種のパン作り」を出版したゆめねこさん

 このほか、ネクパブPODアワード2021各賞の受賞者・受賞作品は以下の通り。

優秀賞

  • 岡本健史(電験王管理人)、山岸健太「本当によくわかる電験2種一次試験の過去問完全解説2020年版 第1巻」
  • 八木将計、八木香織「バッファデザイン―製造業における多品種少量・短納期化に応えるための方法論」
  • 岡山英一「写真集 古今東西のユーフォニアム 第1集」
  • 起瀬俊「飛行機の発展とその裏事情 序巻 黎明期の欧州を俯瞰する」

審査員特別賞

  • 奥原さとみ「社交ダンス・競技ダンス・ダンススポーツ 女性ダンサーの極意」
  • ZION、KATY「FRANKEN AI's」
  • ジュン・サンタンダ「ビジネス系フリーランス2.0 FREELANCEMAFIA~30代から考える新しいフリーランスの働き方~」
  • 玉嶋亮「競馬の教科書」
  • Tetsuya Masaki「HOTEL ROOM PLANS vol.1」
  • 古野一子「花のフォトエッセイ」