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NTTグループカードを装い偽サイトに誘導、件名「お取引のご確認」などのメールに注意

クレジットカード情報を詐取するフィッシング

 NTTグループカードをかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは6月17日10時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ

 フィッシングメールの件名は「【NTT】お取引のご確認」「【NTTグループカード】重要なお知らせ」が確認されている。

 メールの本文は以下のような文面になっており、第三者による不正取引の可能性を検知して利用を停止したため、再度利用するためにはメールのURLにアクセスするように促す。

このたび、お客さまのお取引につきまして、第三者による不正使用の可能性を検知したため、一時的にお取引をお止めしました。
ご本人さまのご利用であった場合は、大変お手数をおかけいたしますが、再度ご利用をお願い申しあげます。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先はNTTカードの会員向けウェブサービス「MyLink」を装ったウェブサイトで、会員IDとパスワードの入力画面が表示される。それらを入力すると、続く画面でクレジットカードの番号、暗証番号、有効期限、セキュリティコードのほか、生年月日や電話番号、登録口座番号の下4桁の入力が求められる。

誘導先の偽サイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。

https://ntt-card.com.●●●●.com/
https://nttcard.●●●●.com/

 同協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 また、NTTグループカードのサービス提供元であるNTTファイナンスも情報を公開。「不正使用された可能性が高い」との内容のメールは送信していないとして、注意を呼び掛けている。