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CEATECに「日本の社会課題」解決策を提案する海外スタートアップが多数出展、無料で相談も可能

テーマは「環境配慮型社会」「労働力減少への対応」「都市・地域の成長」

 日本貿易振興機構(JETRO/ジェトロ)は、10月19日~22日に開催される「CEATEC 2021 ONLINE」にて、18の国と地域の社会課題解決型スタートアップで構成される「JETRO Global Connection」を設置し、オンライン商談会を開催すると発表した。オンライン商談会は会期中だけでなく、11月30日まで無料で行える。

 2021年6月から同機構が実施していた「Japan Challange for Society 5.0」にて、日本が抱える3つの社会課題(後述)に対するソリューションを募集していた。約300のソリューションが応募された中から、45が採択され、JETRO Global Connectionとして構成されている。

 同機構では「世界のスタートアップと共に創る日本の未来」をキャッチフレーズに、日本の企業や自治体と海外スタートアップとの協業連携(オープンイノベーション)により、日本が抱える社会課題の解決およびSDGs達成への貢献を目指すとしている。

3つの社会課題に対する提案

 同機構が提示する日本が抱える3つの社会課題、およびソリューションの提案例は、以下の通り。

テーマ1「環境配慮型社会への転換」

 課題は、資源不足への対応、環境負荷の低減、脱炭素社会の実現。これに対し、昆虫食やバイオ由来の新素材、未利用地帯を活用した新たな発電方式、AIを活用した工場・ビル等のエネルギー運用最適化システムなどのソリューションが提案されている。

テーマ2「労働力減少への対応・生産性向上」

 製造業や建設現場等の人手不足、省力化・省人化、人材育成のための技術伝承が課題。これに対し、次世代建設工法、人間工学に基づく作業改善ソフト、パワーアシストデバイス、MX(Mixed Reality)・ハプティクス(触覚技術)を活用したトレーニングツールなどが提案されている。

テーマ3「都市・地域のバランスのとれた成長」

 都市・地域の強靭化、ラストワンマイル問題、老朽化した公共インフラの保守メンテナンスが課題。これに対し、災害予測ソリューション、自動運転やAI車両ルート設定など輸送効率化技術、スマート倉庫システム、プライバシーに配慮した都市モニタリングシステムなどが提案されている。

 ジェトロでは、JETRO Global Connection出展企業とのオンライン商談・面談を無料でアレンジするという。希望者はオンライン商談会の申し込みページ、または各出展者のブースから申し込む。

 また、CEATEC ONLINE 2021会場内の「Co-Creation PARK」内に、社会課題テーマやカテゴリで出展スタートアップを検索できるランディングページを設置しているという。

オンライン商談会の申込ページ