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最大4.1Gbpsで月額4950円の固定ネット回線「NURO Wireless 5G」、国内初のローカル5Gで集合住宅向けに提供

Wi-Fi 6&5GbE対応ホームルーターをレンタル提供

 ソニーワイヤレスコミュニケーションズ株式会社は、ローカル5Gを利用し、通信速度は下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbpsとなる国内初の集合住宅向けの固定インターネット接続サービス「NURO Wireless 5G」を4月1日より提供する。料金は月額4950円。

 4950円の月額料金には、ホームルーターのレンタル料金が含まれ、通信容量は無制限で工事不要で利用できる。なお、このほか3300円の事務手数料が必要となる。

 ホームルーターは同社がレンタルする。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応し、有線LANポートは5GBASE-T×1、1000BASE-T×3を備える。現在、申し込み特典として、1万円をキャッシュバックするキャンペーンを実施している。

 ホームルーター到着から7日間の試用期間中は無償で解約ができ、定期契約期間や契約解除料も設定されないため、実際の通信速度を確認してから契約できる。

 サービス提供エリアは東京、神奈川、埼玉、大阪の一部地域。基地局を設置できるサービス提供可能エリアは、北海道、関東(東京、神奈川、埼玉、千葉)、東海(愛知、静岡、岐阜、三重)、関西(京都、大阪、兵庫、奈良)、九州(福岡、佐賀)の一部となる。

 サービス提供可能エリアまたはエリア外でも、エントリーをすればサービス提供可能になり次第連絡が受けられるという。なお、2021年10月から一部の地域でプレサービスを提供している。

 ローカル5Gとは、携帯電話事業者が提供している5G回線を利用するのでなく、提供エリアに専用の5Gアンテナを設置し、各住戸へ無線通信によるインターネット接続サービスを提供するもの。限られたエリアおよび利用者向けとなるため安定した通信が可能で、光回線を導入できない集合住宅でも利用できることが特長となる。

 通信速度は下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbpsとなっており、スタンドアローン構成で4.8~4.9GHz帯の周波数帯にてサービスを提供する。「今後はミリ波への対応も検討していく」(ソニーワイヤレスコミュニケーションズ株式会社執行役員の永井直紀氏)という。

ソニーワイヤレスコミュニケーションズ株式会社の永井直紀氏(執行役員)

 同社によれば、ローカル5G商用免許での住宅向け固定インターネット接続サービスとしては日本初の取り組みとのこと。ローカル5Gの特長としては「提供地域を問わないことや、通信性能を柔軟に設定可能」(永井氏)である点を挙げた。また、他地域で発生した通信障害の影響も受けにくいという。

 サービスは、配管などの建物設備上の問題で光回線を配線できない集合住宅向けとなるが、「今後はエントリーの数なども考慮しながら、基本的には光回線を利用できなかったマンションを対象に提供していくことを想定している」(永井氏)という。