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北九州市がサテライトオフィス設置を検討する法人向け「おためし」事業、費用支援やマッチングサポートを実施

 福岡県北九州市は、地方での拠点設置を検討する首都圏などの企業へ向けた支援事業を実施している。希望する企業は同市のコワーキングスペースなどを利用してサテライトオフィス体験ができ、その際に費用の補助と、コーディネーターによるマッチングサポート、および地元コミュニティとの交流の機会が得られる。

 実施期間は2023年2月28日まで。期間中に最長30日、原則として1社につき3人までが、おためしサテライトオフィスを利用できる。2021度にも実施しており、79社が参加、うち6社が北九州市内での拠点開設に至ったという。

 費用の助成は、移動費として1人あたり最大3万円。また宿泊費やワークスペースの利用料として1日1人あたり最大7500円が補助される。

 マッチングサポートは、新規顧客候補となる地元企業、パートナーとなる地元企業や金融機関、さらに人材の候補となる教育機関とのマッチングを、北九州市役所の職員をはじめとしたコーディネーターが行う。地元のコミュニティとの交流機会としては、地元のコワーキングスペースやゲストハウスが提供される。そのほか、市内の有名観光地などでのワーケーション体験も可能。

支援事業と連携する小倉地区のコワーキングスペース「ATOMica」

 参加を希望する企業は公式サイトから申し込みを行う。その後、Web会議などでヒアリングを行い、実施決定となる。

 北九州市では、本施策に関して「市内企業や学生との交流による新たなビジネスチャンス、人材採用の機会の発掘などを通して、本市への本格的な進出をご検討ください」としている。公式サイトでは、参加企業の体験記も公開されている。