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IAjapan、「迷惑メール対策カンファレンス」11月7日・8日開催。無料で参加登録受付中

警察庁からも登壇、3年ぶりとなるリアル開催の会場は長崎

 一般財団法人インターネット協会(IAjapan)の迷惑メール対策委員会は、迷惑メール対策に関するカンファレンス「IAjapan 第22回 迷惑メール対策カンファレンス」を11月7日・8日に開催する。対象者は、メールサーバー管理者、メールサービス担当者、迷惑メール対策の現状と将来に興味がある人。

 迷惑メール対策カンファレンスは、前回・前々回は新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインのみの開催だったが、今回は3年ぶりにリアルでも開催される。会場は出島メッセ長崎(長崎県長崎市)で、同会場の定員は150人。一方、今回もオンラインでも実施され、定員は800人。いずれも参加費は無料だが、事前参加登録が必要だ。

 また、JPAAWG運営事務局が主催する「JPAAWG 5th General Meeting」も併催される。対象は、通信事業者のセキュリティ担当、電子メールサービス担当、メール配信業者、クラウド/ホスティングサービス提供者等のエンジニア/マネージャー。

IAjapan 第22回 迷惑メール対策カンファレンス

 迷惑メール対策カンファレンスは、例年同様、送信ドメイン認証技術と、その応用技術である「BIMI」などのテーマ中心に行われる。

 送信ドメイン認証技術に関するプログラムとしては、財津健次氏(楽天)と平塚伸世氏(JPCERT/CC)による「フィッシングの現状とDMARC/BIMI対応の効果」、森下稔氏(さくらインターネット)による「大規模クラウド・ホスティング事業者におけるMessaging Abuseの対応や対策について」が実施される。

 清川敏幸氏(警察庁 サイバー警察局 サイバー企画課)と小澤孝洋氏(総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政第二課)による「サイバー事案の事例と警察の取組~フィッシングを中心に~」のセミナーも予定されている。

 メールによるフィッシングの話題としては、nakamura氏、にゃん☆たく氏、KesagataMe氏、yakoo氏による「フィッシングサイトを落とさナイト 2022秋」、小頭秀行氏(KDDI)、三谷咲子氏(NTTドコモ)、北崎恵凡氏(ソフトバンク/JPAAWG)による「携帯キャリアによるSMSフィッシング(スミッシング)対策の最新情報」がある。

JPAAWG 5th General Meeting

 JPAAWG 5th General Meetingでは、フィッシングメールの対策として、TwoFiveによる「いかにしてメールセキュリティ問題をとくか(なりすまし・フィッシング・etc)」、小澤一仁氏(ACSiON)による「企業でできるフィッシングサイトの検出および、対策方法」、唐沢勇輔氏(フィッシング対策協議会)と小嶋彬彦氏(長崎県立大学)による「アカデミック領域におけるフィッシング詐欺対策研究の最新動向と研究事例紹介」が予定されている。

 メールの脅威としては、Severin Walker氏と宮崎功氏(ともにVade Japan)による「メール脅威検知におけるAIの活用事例、2022年のメール脅威の振り返り」、近藤学氏(パロンゴ)と安元英行氏(三井物産セキュアディレクション)による「脆弱性とかほんまはみんな気にしてへんのとちゃうん?」、石丸傑氏(カスペルスキー)による「マルウェア解析者から見た日本をとりまくモバイル脅威の実状2022」がある。

 パネルディスカッション「現場発!メールサービスを支える運用者の集い 2022秋」では、ISPを中心として、三浦敏孝氏(フリービット)、昼田裕氏(KDDI)、加藤理人氏(ビッグローブ)、辻浩紀氏(NTTドコモ(ぷらら))、安部光一氏(ソニーネットワークコミュニケーションズ)、古賀勇氏(インターネットイニシアティブ)、ニコライ ボヤジエフ氏(コミュニティネットワークセンター)が参加する。

 また、2日目の最後には、迷惑メール対策カンファレンスとJPAAWG 5th General Meetingの参加者の交流会「現場発!メールサービスを支える運用者の集い 2022秋」が行われる。

迷惑メール対策カンファレンスとJPAAWG 5th General Meetingの1日目のスケジュール
迷惑メール対策カンファレンスとJPAAWG 5th General Meetingの2日目のスケジュール

 なお、登壇者やテーマが未定のプログラムがあるが、決まり次第、更新される。