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キヤノン、インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズに新モデル。印刷コストを抑えたテレワーク向けモデルも

「XK110」「TS8630」「G3370」「G1330」の4モデルを発表

高機能と低ランニングコストをバランスさせたテレワークにも最適の「XK110」

 キヤノン株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社は、家庭向けインクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの「XK110」など新モデル4機種を、11月10日より順次発売する。発売するのは、高機能と低ランニングコストを実現した「XK110」と、高機能・高画質の「TS8630」、ギガタンク採用で低ランニングコスト、大量印刷にも対応する「G3370」「G1330」の計4機種。価格はいずれもオープン価格で、各モデルの発売予定日と、直販サイトであるキヤノンオンラインショップでの販売予定価格は、次の通り。

  • XK110:11月10日 4万3450円
  • TS8630:11月10日 4万150円
  • G3370:12月上旬 3万3550円
  • G1330:12月上旬 2万6950円

XK110

本体カラーがホワイトになったXK110

 XK110は従来の家庭での利用シーンに加えて、在宅勤務での利用も想定して、高機能ながらL判フチ無しで約9.8円という低ランニングコストを実現したモデル。

 インクは顔料ブラックと染料のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの全5色ハイブリッドで、独立インクタンク式。インクカートリッジは標準サイズのみのラインアップとなるが、標準が大容量サイズとなっている。

正面には2.7型タッチパネル液晶のほか、ワンタッチでモノクロ/カラーコピーができるコピースタートボタンが用意される
給紙は前面給紙カセットからのほか、背面トレイからも可能

 本体寸法やデザインは従来モデル「XK100」と同様ながら本体カラーをホームシーンになじみやすいホワイトに変更したほか、UI(ユーザーインターフェース)を刷新。2.7型タッチパネル液晶と組み合わせられる「Switch UI」では、液晶の表示メニューを「標準」のほかに3つのパターンをセット可能。たとえば「仕事」「学習」「ライフ」といったように、家族ごとやシーンごとにあわせてよく使う機能を登録可能。また、子供が触って動くのを防ぐ「ロック機能」も搭載した。

使う人や使い方にあわせて、標準のほかに3つのUIを入れ替えられる「Switch UI」を新採用
メニューは自由にカスタマイズ可能なほか、子供のいたずら防止に「ロック機能」も搭載

 また、普通紙に連続して印刷する場合には、従来あったインク乾燥時間を見直すことで、普通紙連続印刷時の待ち時間を低減。顔料ブラック印刷の標準設定時には、画像の印刷領域や濃さにかかわらず、次ページ印刷までの待ち時間を20秒から0秒に短縮している。

 同様に自動両面印刷時についても、印刷濃度条件が20%以下の場合は、定着待ちウエイト時間を無くすことで、裏面印刷開始までの待ち時間を短縮している。

インク乾燥待ち時間の見直しで普通紙連続印刷時の待ち時間を低減

 そのほか、新機能として「分割コピー」を搭載したほか、IEEE802.11acのWi-Fi接続、WPA3-Personalにも対応した。

TS8630

TS8630(レッド)
TS8630(ブラック)
TS8630(ホワイト)

 4.3型ワイドという大型のタッチパネル液晶と、ブラック、ホワイト、レッドと全3色の本体カラーをラインアップする高画質ハイスペックモデルのTS8630。インクは顔料ブラックに加え、染料のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、グレーの6色ハイブリッドで、文章印刷から写真印刷まで、高画質なプリントを実現する。

4.3型ワイドタッチパネル液晶を搭載。かんたんモードUIでだれでも使いやすい操作感を実現

 TS8630では、印刷速度をさらに向上した。L判写真印刷では印字の方法を改善することで、約10秒という印刷速度を実現。先代モデル(TS8430)と比べ約6秒短縮した。また、XK110と同様にインクの乾燥待ち時間を見直すことで、普通紙連続印刷時の待ち時間と、自動両面印刷時の待ち時間を低減している。

L判写真印刷や普通紙連続印刷の待ち時間を低減

 そのほか、新機能としてWi-Fi接続がIEEE802.11acとWPA3-Personalにも対応した。

G3370/G1330

プリンター、スキャナー、コピー機として使えるギガタンク搭載の複合機G3370
ギガタンク搭載で印刷専用モデルのG1330。本体色はブラックのみ

 G3370とG1330は、特大容量タンク「GIGA TANK(ギガタンク)」の採用により大領印刷を低ランニングコストでサポートするモデル。本体デザインを一新し、操作が分かりやすい機能的なデザインとした。G3370がスキャナーも搭載した複合機、G1330は印刷専用モデルとなる。

 両モデルともに特大容量タンクのギガタンクを採用し、大量印刷と低ランニングコストに対応。新たにインクキャップにバネをつけることで、キャップが開きやすく、抑えておかなくても閉じない仕様へと改良された。

G3370、G1330ともに特大容量タンクのギガタンクを採用。インクタンクのキャップ部にバネを入れたことで、インク注入のしやすさを向上している

 インクは顔料ブラックと染料のシアン、マゼンタ、イエローを組み合わせた4色ハイブリッドとなる。ボトル1本あたりの印刷枚数は標準でブラック約6000枚、カラー約7700枚、エコノミーモードではブラック約7600枚、カラー約8100枚で、A4普通紙印刷はモノクロが約0.4円、カラーが約1.0円。また、印刷速度はモノクロ約11.0ipm、カラー約6.0ipmとなっている。

 G3370は、Gシリーズとして初のバックライト付き1.35型スクエア液晶を採用。HOME画面を採用することでよく使う機能へ素早くアクセスできるようにした。また、本体カラーはブラックとホワイトの2色のカラーバリエーションをラインアップ。従来モデルより上下の色分けのコントラストを抑えることで、より落ち着いた印象としている。

 G3370では、IEEE802.11gのWi-Fi接続、セキュリティでは新たにWPA3-PersonalとTLS 1.3に対応した。G1330はUSB接続のみとなっている。

G3370ではブラックとホワイトの2色をラインアップ
G3370、G1330ともに給紙は背面トレイからで普通紙約100枚の給紙が可能
G3370の操作パネル。バックライト付き1.35型スクエア液晶を搭載
G1330の操作パネル
G3370、G1330ともに新デザインとし、わかりやすい機能的なデザインに
G3370ではGシリーズ初の1.35型液晶を搭載