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「G.hn」により集合住宅の既設電話線で最大1.7Gbpsを実現、Ruijie Networksがソリューション販売開始

Ruijie Networks Japanが販売するソリューションの構成例

 Ruijie Networks Japan株式会社は11月14日、「G.hn」(Gigabit Home Networking)規格により、既設の電話配線を利用して最大1.7Gbpsのスループットを実現する高速通信ソリューションの国内販売を開始した。

 G.hnは電話線・同軸ケーブル・電力線を用いた近距離通信の規格で、ITU-Tが「G.9960」「G.9961」「G.9972」として勧告。集合住宅などに敷設された既存の配線が利用できるため、最小限の工事でインターネットの高速化が見込める。また、ユーザー宅における工事が簡単なことも特徴で、多くの場合、G.hnの子機を接続するだけで完了する。

 Ruijie Networks Japanは、これまでもG.hnの実証実験や、機器の販売を行ってきた。今回販売を開始したソリューションは、G.hnに基づいて既設電話配線を継続利用することにより、従来のADSLおよびVDSLよりも高い伝送速度を実現できることが特徴。理論上最大2GbpsのPHYレート、最大1.7Gbpsのネットワーク・スループットレートを提供するとしている。

 同ソリューションは、電話線スイッチング主装置「RG-HS2310-16GH2GT1XS」と、子機「RG-HA3515-DG」により構成される。主装置は集合住宅のMDFに設置し、宅内に設置する子機は、ギガビット対応の有線LANポート×2を備え、Wi-Fi 6対応の無線通信(最大通信速度は5GHz帯が1.2Gbps、2.4GHz帯が0.574Gbps)が可能。

 親機、子機ともに同社のクラウド管理ソリューション「JaCSクラウド」に対応し、一括管理が行える。

RG-HS2310-16GH2GT1XS
RG-HA3515-DG
ソリューションの全体イメージ