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無印、廃校を活用した宿泊施設「MUJI BASE OIKAWA」を千葉県大多喜町に10月1日オープン

 株式会社良品計画は、廃校をリノベーションした滞在型施設「MUJI BASE OIKAWA」(千葉県夷隅郡大多喜町小田代524-1)を、10月1日にオープンする。宿泊施設2棟のほか、ショップやコワーキングスペースなども併設している。料金は、1棟貸しで1泊5万円~、1室貸しで1泊2万円~。

 2013年に廃校となった旧老川小学校をリノベーションしたもの。大多喜町は千葉県の中房総エリアにあり、同校は山間部の高台に位置する。近隣では、春はヤマツツジ、秋は紅葉を楽しめる。小湊鉄道の養老渓谷駅・上総中野駅に近く、養老温泉にも近い。

 同施設の空間設計は、無印良品が展開するインテリアブランド「IDÉE」が担当。“PLAYGROUND”(遊び場)をテーマに、もともと小学校だったことを生かし、図工室の机やスツールをダイニングセットとして再利用したり、実験器具や調理道具、楽器を使ったリメイクランプを設置したりしている。

 宿泊棟は教室だった空間を活用しており、Wi-Fiや洗濯機も備える。A棟、B棟で構成されており、このうちB棟は2室構成(room5・room6。全2室だが、5年生と6年生の教室だったことにちなむ)で部屋貸しにも対応し、1棟最大10人が宿泊可能。

A棟
B棟

 共用部は、音楽室や校庭などを備え、中庭にはBBQレンタルスペースを設置し、バーベキューやピザ作りなどを楽しめる。2025年春には、隣接の畑での収穫体験やシェアファームの展開も予定している。

 このほか、宿泊などの旅行者、地域の方が利用できる無印良品のショップやコワーキングスペース、ライブラリーなども併設している。ショップでは地域事業者の商品や地域産品なども販売する。隣接するコワーキングスペースは、予約なしで利用でき、料金は1日1席1000円。

ショップ
コワーキングスペース

 宿泊料金は、1泊あたりの料金はA棟が5万円から、B棟が5万5000円から。また、部屋貸しの場合は2万円から。いずれも人数や季節により変動し、清掃料金が別途1万円、5人以上から1人あたり2000円の追加料金がかかる。

 同社が展開する「MUJI BASE」は、全国の空き屋などを活用し、地域に根差した無印良品のある暮らしを楽しめる拠点としている。これまで「MUJI BASE KAMOGAWA」(千葉県鴨川市)、「MUJI BASE TESHIMA」(香川県小豆郡)を手がけており、MUJI BASE OIKAWAは3軒目となる。