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米Microsoft、無料で使えるOneDrive容量を15GBに

~「Office 365」ユーザーは1TBに

 米Microsoftは23日、オンラインストレージサービスOneDriveの容量、価格改定を発表した。

 無料で使える容量は全員が15GBに、Office 365利用者には全員1TBになった。また容量追加の有料プランも大幅に値下げした。

 この改定は来月から実施され、改訂内容は自動的に変更される。利用者側が新たに手続きを行う必要はない。

 OneDriveアカウントを取得する際に、誰でも利用できる無料容量分は7GBだった。今回この容量を従来の倍以上にあたる15GBに増やした。なお、旧SkyDriveの初期利用者には25GBが無料で提供されている。

 Microsoft OneDriveプログラムマネージャーのOmar Shahine氏は、15GBを「何の試練もなしに」提供すると説明した。これには無料容量獲得のために友人への紹介を必要とするDropboxなどのサービスを念頭に置いていると考えられる。そしてOneDriveなら、そのような煩雑な手間が必要ないことを強調している。

 Shahine氏は、15GBを無料提供する理由も挙げた。Microsoftが入手したデータの結果、PCユーザーの4分の3は、ローカルPCに保存しているファイル容量が15GB以下だったのだという。

 さらに、「Office 365」加入者には無条件で1TBを無料提供することになった。Microsoftは4月に、「Office 365 Business」エディション利用者に限り、1TBの無料容量を提供していた。今回これを「Personal」「Home」「University」など、すべてのエディション、全Office 365加入者に適用する。

 Office 365に加入していないOneDrive利用者向け追加有料価格も値下げした。100GBは月額1.99ドル(月額7.49ドルからの値下げ)、200GBは月額3.99ドル(月額11.49ドルからの値下げ)となっている。

 今回1TBまで利用可能となったOffice 365の価格はHomeが月額9.99ドル(5人まで利用可能)、Personalが月額6.99ドル、Universityが4年間で79.99ドルなどとなっている。この料金には1TBのストレージ容量だけでなく、当然Office 365のフルスイート、またタブレット、スマートフォン等のアプリやSkype無料通話分等も含まれる。

(青木 大我 taiga@scientist.com)