ニュース

出版社以外の法人でもPOD出版可能に、インプレスR&DがPOD出版取次サービスの対象を拡大

 株式会社インプレスR&Dは16日、プリントオンデマンド(POD)を利用した出版取次サービスを、すべてのコンテンツ保有企業向けに拡大すると発表した。書籍取次を経由する「伝統的出版」、電子書籍ストアによる「電子出版」に次ぐ「第三の流通網」としている。

 インプレスR&Dでは、2012年3月よりPODを活用した無在庫販売による出版サービス「NextPublishing」を開始。POD出版は、Amazon.co.jpのほか「honto.jp」などのオンライン書店、三省堂書店といったPOD対応書店がサービス提供している。

 2015年4月には、POD流通部分を出版社向けサービスとして提供開始。POD出版の取次部分をサービスメニュー化することで、出版社が各書店と個別契約することなく、一元的にPOD出版できるようにした。また、同社独自の「擬似POD」により、必要最小限の書籍を事前に仕入れて販売分のみ補充することで、楽天ブックスのようにPODを導入していない書店でもPOD出版物を販売できるようになった。

 今回の取次対象拡大により、出版社以外の企業や学校・業界団体など出版可能なコンテンツを保有するすべての法人がPOD出版可能となった。

インプレスR&Dが複数書店へのPOD取次することで、一元管理が可能

(山川 晶之)