ニュース

もっとも人気のある危険なパスワードは「123456」、安全なパスワードを使用する日本人は5人に1人未満

 株式会社シマンテックは、ネット犯罪の最新動向と日本の消費者へ及ぼす影響に関する消費者調査「ノートンサイバーセキュリティインサイトレポート」において、常に安全なパスワードを使用している日本人は、世界平均を下回る5人に1人未満であることを発表した。

 また、デバイスに対してのセキュリティ保護に関しては、日本で常に文字、数字、記号を組み合わせた8桁以上の安全なパスワードを使用するユーザーは5人中1人未満の17%で、世界平均の38%を大きく下回る結果になったという。

 米SplashDataが実施した調査で、最もリスクの高いパスワードが「123456」であることも明らかになった。不正に抜き出した個人情報を悪用し、女性のメールなどをのぞき見して岐阜県職員の男が逮捕された事件では、被害者のパスワードは誕生日や名前を並べた単純なものに設定されていたという。

 なお、ノートンが提案する安全なパスワードの作り方は以下の通り。

・大文字、小文字、記号、数字を組み合わせること
・「123456」「password」「qwerty」「111111」などによく使われる文字列や数列、「monkey」などの単語をパスワードとして使用しないこと
・8桁以上にすること。文字や記号の桁数が長いほど、推測されにくくなる
・自分や家族の名前、またはペットの名前の派生形を使わないこと。名前だけでなく、電話番号や住所、誕生日も使用しないこと
・言語を問わず、辞書に載っている単語を使わないこと。ハッカーは辞書の単語からパスワードを解読するシステムを持っている。辞書に載っている単語を使いたい場合、「I love chocolate」というフレーズを使いたい場合には、「@1L0v3CH0c0L4t3!」に変更する
・定期的に変更すること

(磯谷 智仁)