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サイバーセキュリティの知識・対策はアップデートが必要! 最新動向を知るなら「Security Days Fall 2025」へ
参加費無料の大規模イベントが開催間近、大阪・名古屋・東京・福岡で
2025年9月30日 06:00
サイバーセキュリティ専門のセミナー/展示会イベント「Security Days Fall 2025」が、10月に開催される。参加費は無料(事前登録制)で、イベント公式サイトより来場登録を受け付けている。
Security Daysは2013年から続くイベントで、年々規模を拡大。2016年以降は春と秋の年2回開催する大型イベントとなっている。会場も全国の複数都市で設定されており、今回は大阪・名古屋・東京・福岡で開かれる。
日程は、大阪(グランフロント大阪 コングレコンベンションセンター)が10月10日、名古屋(JPタワー名古屋 ホール&カンファレンス)が10月16日・17日の2日間、東京(JPタワーホール&カンファレンス)が10月21日~24日の4日間、福岡(ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL)が10月28日。
産官学のエキスパートが多数登壇。名古屋では、自動車分野のサイバーセキュリティもテーマに
Security Daysは、日々巧妙化・複雑化していくサイバー脅威動向や最新のセキュリティ対策を共有する場として開催し、年々規模を拡大してきた。今回も、産官学の多数のエキスパートが登壇。2025年版のセキュリティトピックスや脅威動向、人材育成など、さまざまな観点からのセッションが設けられる。
特に昨今のサイバーセキュリティの大きなテーマの1つとして、AIの活用にともなうセキュリティリスクや、攻撃者によるAIの悪用などがある。その一方で、ランサムウェアや脆弱性も依然として重要なテーマだ。
そこで今回のSecurity Daysでは、AI時代の新たな脅威や攻撃手法から、実践的なセキュリティ対策、標的型攻撃、サイバー攻撃、ランサムウェア対策、クラウドセキュリティ、情報漏洩対策まで、幅広いテーマの講演が行われる。
年2回という開催サイクルになっているのも、変化の激しいサイバーセキュリティ分野においては、攻撃手法の動向や対策など、認識のアップデートが必要という考えからだ。
来場者数も右肩上がりで増加傾向にある。2025年春の東京会場は1万6238人が来場し、2024年春から約5000人増加した。これまでの開催で、累計での来場者数は20万人を超えているという。
基本的に、東京では4日間、そのほかの都市では1日間の開催となっている。ただし今回は名古屋を2日間に拡大。その中で2日目には、自動車分野でのサイバーセキュリティをテーマにした「Security Days -Automotive-」を開催する。
Security Days -Automotive-では、業界のリーダーや政策担当者、技術者、セキュリティ専門家が一堂に会する。そして、SDV(Software Defined Vehicle)時代の自動車業界におけるセキュリティと製品安全の課題と解決策を議論し、生成AIやIoT化に伴う未来の展望を語るとしている。
ランサムウェアでシステム停止し…復旧時の課題とは?大阪急性期・総合医療センターによる講演も
セミナーは、4都市で計260以上のセッションが予定されているが、以下、注目のセッションをいくつか紹介しよう。
ランサムウェアによるシステム停止を振り返って。復旧時の悩みや盲点だったこと。【大阪 10月10日】
大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター 森藤祐史氏
2022年に大阪急性期・総合医療センターで実際に発生したセキュリティインシデントを振り返り、その際の復旧対応や、日常的に気を付けるべき点などを実際の体験ベースで紹介する。
今ホットなサプライチェーンセキュリティの状況とは? ~中部地域の企業を取り巻く情勢変化から~ Part1【名古屋 10月16日】
パネルディスカッション
東海地域で活躍するセキュリティエキスパートが登壇。急激に変化しているサプライチェーンセキュリティの考え方や対策のエッセンスについて議論する。
CASEに向けたデンソー製品セキュリティの取り組み【名古屋 10月17日(Security Days -Automotive-)】
デンソー 平永敬一郎氏
「CASE」に象徴される自動車産業の技術革新の波の中で、デンソーが取り組む製品セキュリティとプライバシー保護の全体像を紹介する。
SDVがもたらす自動車の新たな価値【名古屋 10月17日(Security Days -Automotive-)】
名古屋大学 高田広章氏
SDV(Software-Defined Vehicle)の概要と、SDVがもたらす自動車の新しい価値、さらにその価値を最大化するためのオープンSDVの意義と、実現に向けた取り組みについて紹介する。
こう出た秋のセキスペ ~最速レビュー 情報処理安全確保支援士試験~【東京 10月21日】
情報処理安全確保支援士会 理事 村山直紀氏
Security Days恒例となりつつある、情報処理安全確保支援士試験の最速レビューを行うセッション。近年では「ナイトセッション」と題し、退勤後でも参加しやすい18時25分開始となっている。来場者には軽食も提供される。
ブランドを騙った詐欺被害を乗り越えるための教訓:机上演習(TTX)キットの実践と洞察【東京 10月23日】
フィッシング対策協議会/トレンドマイクロ 林憲明氏
ワークショップも行われ(東京限定)、ハンズオンや個人演習、グループワークなどを通して、より体系的にセキュリティを学ぶことができる。仮想企業がインシデントに遭遇した場合の対応などを、机上演習形式で学ぶ。
AIからサプライチェーンまで:攻撃対象領域の削減がもはや選択肢ではない理由【東京 10月23日】
Cyfinoid Research Anant Shrivastava氏
ブラックハットなど著名な海外のセキュリティカンファレンスでの登壇経験を持つ、Anant Shrivastava氏を特別講師として招聘。1時間のセッションに加え、ワークショップも開かれる。
「今やセキュリティは経営課題。自社のセキュリティ対策につなげてほしい」
「Security Days Fall 2025」の開催を前に、同イベント事務局(株式会社ナノオプト・メディア)では、以下のようにコメント。広く参加を呼び掛けている。
経営層・情報システム担当・エンジニアなど、セキュリティに少しでも関わる人にはぜひ一度足を運んでいただきたいと思っています。
もちろん過去に来場いただいた方も、セキュリティを取り巻く環境は日々変化していますので、知識・対策のアップデートとしてぜひお越しいただければと思います。
今やセキュリティは、企業が事業を継続させるための生命線、まさに経営課題といっても過言ではないと思います。
そんな昨今だからこそ、ぜひ一度会場に足を運んでいただいて、セキュリティの動向や対策などを情報収集いただき、ぜひ自社のセキュリティについて考えるきっかけにしていただきたいです。
今回も幅広くセキュリティトピックを扱う講演を用意しておりますし、展示ブースもたくさんありますので、ぜひお立ち寄りいただき、自社のセキュリティ対策につなげていただければと思います。
おまけに、来場者全員がチャレンジできるくじ引きも好評で、今回も全会場で実施します。豪華賞品や、非売品のSecurity Daysオリジナルグッズが当たるチャンスかもしれませんので、ぜひそれもお楽しみに。