Google Books、書籍ページの埋め込みリンク生成機能など追加


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 米Googleは18日、書籍検索サービス「Google Books」に多数の機能追加を行ったと発表した。埋め込みリンク生成機能、キーワード検索の改良、サムネイルビューなどナビゲーションの改良、概要ページの情報量増加など多岐にわたる。

 ブログなどに特定の書籍のページを埋め込むことは、これまでも、プログラマーであれば「Embedded View API」を使って実現できた。しかし今回、YouTubeの動画を埋め込むときのような簡便さで行えるようになった。この機能は、書籍画面右上の「リンク」をクリックすると、メールなどに張り付けられるリンクや、ブログなどに埋め込むことができるHTMLコードが生成される。

 書籍のナビゲーションも多様になった。特に全文閲覧可能な書籍では、サムネイルビューにすることで、書籍の各ページを画像で一覧表示できる。また、ツールバーにも「内容」というリンクが追加され、そこから直接書籍の特定の章にジャンプできる。それだけでなく、画面下方にマウスカーソルを移動すると、下向きの矢印が薄く表示され、次のページにスムーズなスクロールで移動できるようになった。

 また、全文表示可能な書籍においては、書籍内検索を行う場合、該当する検索語句がどこに現れるかがよりはっきりわかるようになった。ページの引用個所が短く表示され、その画像をクリックすると該当ページにジャンプする。

 さらにパブリックドメインとなっている書籍限定の機能として、ページのプレーンテキストを表示できる。これはOCR技術によって実現している。この機能は特に視覚障害者に役立つ機能で、音声読み上げ機能を使えるようになる。

 このほか、書籍の概要ページが改良された。レビュー、関連書籍、Webページからの参照、人気のある引用、書籍の詳細情報など、多くの情報が収められている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/19 15:09