電気通信サービス苦情・相談は16%増の5670件、総務省08年度集計


 総務省は19日、同省の電気通信消費者相談センターに寄せられた苦情・相談などの件数をとりまとめた。2008年度には5670件の苦情・相談などが寄せられ、前年度比で792件(16.2%)増加した。地方支分部局である総合通信局などで受け付けた苦情・相談などを合わせた苦情・相談の件数は1万943件に上り、前年度比883件(8.8%)の増加となった。

 電気通信消費者相談センターに寄せられた苦情・相談で最も多かったのは、「契約・提供条件」で708件。次いで、「電気通信事業者との料金トラブル関係」(638件)、「アダルトサイト等の情報料をかたった不当請求・架空請求」(603件)、「電気通信行政への照会」(598件)、「電気通信事業者等の顧客対応関係」(534件)が多かった。

 契約・提供条件に関する苦情・相談では、「携帯電話端末の割賦販売に関して、実質0円と言われたが、端末代金の請求があった。そのような話は聞いていない」「携帯電話契約の解約を申し出たところ、端末割賦代金の残金すべての支払いが必要と言われたが、納得できない」などが寄せられた。

 電気通信事業者との料金トラブルの苦情・相談では、「高額パケット料金請求」に関するものが127件だった。具体的には、「使用した覚えのない高額なパケット請求を受けたが、料金は支払わなければならないのか」「携帯電話から無料のゲームサイトに接続したが、パケット料金の請求があった。無料ではないのか」などの苦情・相談があったという。

 アダルトサイト等の情報料をかたった不当請求・架空請求では、「アダルトサイトの『年齢認証』のボタンをクリックしたら『登録完了』と表示され、登録料の請求があったが、料金を支払わなければならないのか」「アダルトサイトの動画再生ボタンをクリックしたところ、パソコンのデスクトップに請求画面が表示されて消えない」といった苦情・相談が主なものだったとしている。


関連情報

(増田 覚)

2009/6/22 14:18