自然言語でWebを操作するFirefox拡張「Ubiquity」が日本語対応


 Mozillaは23日、Firefoxの拡張機能「Ubiquity」のバージョン0.5プレビューリリース版を公開した。Firefox 3.0および3.5に対応する。このバージョンでは、英語以外の言語として日本語とデンマーク語に対応するなど、多言語対応に道が開かれている。

 「Ubiquity」は、Firefoxに自然言語で命令を入力し、Webを操作できる新種のユーザーインターフェイスを実現する拡張機能。現在、Mozilla Labsで開発が進められている。Ubiquityのこれまでのバージョンは、文法解析手法が英語に依存していたが、構文解析を実装し直すことにより他の言語にも対応した。また、プログラマー以外でもローカライズ作業に参加できるようになったことで、今回初めて英語以外の言語として日本語とデンマーク語に対応した。

 このほかの改良点としては、インタラクティブなチュートリアルが用意された。Mozilla Labsでは、テレビゲームのチュートリアルに発想を得て、Ubiquityを使いやすくするためにチュートリアルを用意したとしている。また、これまではコマンドの間にハイフン記号を入れる必要があったが、このバージョンからは自然言語と同じように空白を入れることでコマンドを入力できるようになった。

 さらに、Ubiquityは入力された単語の意味を理解できない場合、Webサービスに問い合わせることによって、より柔軟に命令に対応できるようになった。Mozilla Labsでは例として、「pasta」という単語をUbiquityは理解できないが、単語をWebサービスに問い合わせることで、それがレストランと関係のある言葉であると判断し、レストランガイド「Yelp」に関連付けたコマンドを候補に挙げるといった動作を紹介している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/24 12:11