民主党がサイト利用者数でも自民党を上回る


 ネットレイティングスは30日、Nielsen Onlineが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の8月度のデータを発表した。それによると、政党サイトの利用者は民主党サイトが154万人、自民党サイトが107万人に達していたことがわかった。

 政治関連のWebサイトでは、衆議院選挙特集コンテンツが設けられた「Yahoo!みんなの政治」の利用者数が、7月の98万7000人から8月は461万人へと大きく増加した。

 また、民主党サイトと自民党サイトの利用者数推移を週単位で見ると、公示日である8月18日を過ぎた頃から8月24日の週までは両党とも増加している。投開票以降の8月31日の週は与党となった民主党が引き続き増加する一方、自民党は減少していることがわかった。

利用者数の推移性別・年代別の利用者構成

 民主党サイト、自民党サイトの性別利用者構成を見ると、両サイトとも男性の割合が高く、「自民党」は76%、「民主党」は70%だった。ただし、民主党サイトは、女性利用者の割合(30%)が若干高いことがわかる。また、年代別では、民主党サイトと自民党サイトは60代以上の割合(いずれも23%)が高い。民主党サイトは40代の割合(26%)も高かった。

 ネットレイティングスの鈴木成典シニアアナリストは、「これまで、国政選挙や地方統一選挙などが行われると、『Yahoo!みんなの政治』の利用者数が増加していたが、政党サイトの利用者数が大きく増加したのは今回の選挙が初めて」だと説明する。

 また、「民主、自民の両党のサイト利用者数を比較すると、民主党は投開票日以前より自民党を上回っており、政権交代という結果を物語っていたと言える。また、民主党サイトは投開票以降の週に利用者を伸ばしていたが、政権与党となったことで改めてマニフェストなどに注目が集まったのだろう」と分析している。


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(野津 誠)

2009/9/30 12:29