Winny開発者の無罪判決は「意外であり疑問」、ACCSがコメント


 ファイル共有ソフト「Winny」を開発・公開した金子勇氏が、著作権法違反幇助の罪に問われていた裁判で、大阪高等裁判所(小倉正三裁判長)が8日、一審の有罪判決を破棄し、無罪の判決を言い渡したことについて、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)がコメントを発表した。「本日の大阪高等裁判所の判決は意外であり疑問を生じますが、詳細な判決内容の確認・検討をしたい」としている。

 ACCSでは、P2Pはインターネットの重要な技術の1つとの認識を示す一方で、「著作権等への配慮がないままに、この技術を現状のファイル共有ソフトのような形で実現すれば、そのネットワークを通じて著作権侵害行為が蔓延することは火を見るより明らか」と指摘。今回の判決にかかわらず、金子氏には「社会的・道義的な責任が生じているものと考える」としている。


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(永沢 茂)

2009/10/8 15:39